はじめまして。
わたしは大阪・堺市でヘアメイクアップアーティストとして活動をしている、「エマブール」の小川敬子です。
先日エアブラシを使ったメイクアップを世に広めた先駆者でもある、ダイナーのエアブラシ用ファンデーションを購入しました。
今日は今まで使っていたエアブラシ用のファンデーションとダイナーのファンデーションとのちがいと、わたしがエアブラシをメイクに取り入れている理由や、エアブラシメイクのメリットとデメリットについてもくわしくご紹介していきたいと思います。
わたしがエアブラシをメイクに取り入れている理由について
わたしはメイクをおこなうさい、エアブラシという道具を使ってメイクをしています。
あまり見かけない光景だと思うのでこの写真をご覧になったあなたは、
これってなにをしてるところなの!?
と、おどろかれたのではないでしょうか。
わたしがおこなっているエアブラシメイクはこのように、お顔から手をはなした状態でメイクを仕上げていきます。
わたしは主にベースメイクでのみエアブラシを使用しているのですが、アイメイクやチーク・リップ・眉とフルメイクを仕上げることもできます。
ただ眉のメイクに関しては形をとることがむずかしいので、専用のテンプレートを使って描いていきます。
このようにフルメイクをこのエアブラシだけで仕上げられるのですが、どうしてわたしはベースメイクでのみ使用しているのかというと、
・色を混ぜて作るのに少し時間がかかる。
・テンプレートを使って眉を仕上げるよりも、普通にメイクをした方が早く描ける。
・リップに使用するとくちびるがとてもかさつく。
といった点が大きな理由です。
ある種のデメリットですね。
エアブラシを使ってアイメイクなどをおこなうさいは、赤や茶色といった色のついたカラーファンデーションをカップの中に入れ、これらを混ぜて色を作っていきます。
ゴールドのエアブラシの上にひっついているカップの中にファンデーションを入れて使います。
カップの中に1滴ずつファンデーションを落としてからカップの中で色を混ぜ、好みの色を作ってからお顔に吹きかけていくのですが、この工程が時間のロスになります。
市販のアイシャドウであれば、ブラシやチップにとってササッと使えますよね。
また途中で色が無くなってしまったばあい、再度あたらしくおなじ色を作らなければなりません。
ですがファンデーションが1滴多く入ってしまったり、混ぜ方が微妙にちがうと、まったくおなじ色を作りだすことができません。
肉眼では色の微妙なちがいは分かりにくいものですが、写真には鮮明に映し出されてしまうため、色の発色はまったくおなじでなければなりません。
撮影や結婚式の現場は秒刻みで時間が決まっているので、ちょっとしたことが時間のロスにつながってしまいます。
そのロスを防ぐ意味もあって、わたしはベースメイクでのみ使うようにしています。
ちょっと待って!
ファンデーションは色を混ぜなくても良いの?
と思われたのではないでしょうか。
百貨店などへ行くと、あなたの肌の色に合わせてたくさんのファンデーションが色の種類も豊富に販売されていますよね。
エアブラシ用のファンデーションもおなじように、たくさんの肌色のファンデーションが販売されています。
でもおなじオークル系の肌であっても微妙に肌の明るさなどがちがうので、やはり少し色を混ぜてお客様の肌色に合う色を作る必要があります。
その点でいえばファンデーションの色を混ぜて作ることも時間のロスにつながってしまうのですが、そのデメリットを押してまでわたしがエアブラシにこだわっている理由としては、
・シミやニキビ痕などの肌トラブルのカバーメイクがとても自然な仕上がりになる。
・ファンデーションの上から重ねても厚ぼったくならない。
からです。
その中でもとくに、シミなどのトラブルカバーのメイクにおいてエアブラシを活用することが多いです。
エアブラシを使うまでのトラブルカバーは、わたしも市販のコンシーラーを使用していました。
今もクマのカバーにおいてはカバー力の高いクリームタイプのコンシーラーを使っています。
ですが、濃いシミのカバーメイクにおいてクリームタイプのコンシーラーを使うと、かえってカバーした部分が白く目立ってしまうことがあります。
その理由としては、近年の映像技術やカメラなどの性能が大きく改良されているためです。
テレビがフルハイビジョンに切り替わり、そこからさらに映像のクオリティが高い4Kへと変わり、今となっては8Kという、さらにうつくしい映像を映し出すことのできる技術へと変わりつつあります。
そのためコンシーラーを使ってカバーした部分が反対に白く目立ってしまうという、困った事態が起こるようになってしまいました…。
このデメリットを解消してくれるのが、エアブラシメイクです。
エアブラシメイクは、霧状に吹き出したファンデーションをうすく何層にも重ねていくことによって厚みを出していくメイクアップ技術です。
そのため濃いシミも自然な肌色になじませ、とてもキレイにカバーすることができるようになります。
Hair & Make : Yukiko Ogawa(AimaBle)
エアブラシを使ってシミをカバーしています。
エアブラシメイクのパイオニア・ダイナーのファンデーションを購入した理由
このようにとてもうつくしいメイクアップを実現することのできるメイク道具ではありますが、とても困ったことに肝心のファンデーションを取りあつかっているメーカーがどんどんなくなっています。
わたしはもともと「ACA」というメーカーのエアブラシを使っていたのですが、こちらがある日、エアブラシや専用のファンデーションの製造・販売を止めてしまったんです。
そこから今使っているエアテックス社のエアブラシへと買い替えたのですが、残念なことにここもファンデーションの製造・販売を止めてしまいました…。
*エアテックスはメイク専用のエアブラシの販売は行っています。
どちらも製造を止めた理由が、メイク分野においてエアブラシは浸透せず、販売が伸びなかったからだそうです。
これだけ良いメイク道具ではあるのですが、普及しないという点で考えられることが、
・メイクの仕方がむずかしい
・洗浄が面倒
だからだと思います。
エアブラシの価格は本体だけで30,000円前後します。
そこに1本2,000~3,000円のファンデーションを買いそろえなければなりません。
そしてエアブラシを洗うための専用クリーナーも必要。
けっこうコストがかかってしまいます。
また、はなれた位置からファンデーションを吹きかけていくのですが、レバーを引いてファンデーションを吹き出すときの風量の調節がむずかしかったり、肌色の上に肌色をうすく重ねていくので、どこにファンデーションがのっているのかが分からず、気づけばものすごくムラになって仕上がってしまうことも。
わたしもエアブラシメイクの講習を受けるまではこれがまったく分からず、エアブラシを使うことができませんでした。
そしてエアブラシを使った後の洗浄。
専用のクリーナーをカップに入れて洗浄し、最後に水をカップに入れてすすげばあるていどファンデーションを落とすことはできますが、これだと中に微量に残っているファンデーションが固まってしまい、つぎに使うときにスムーズにファンデーションを吹き出すことができないばあいがあります。
そのためわたしは帰宅後かならず毎回、小さなブラシを使って大まかな洗浄をするようにしています。
そして月に1度はエアブラシを分解して洗浄をしています。
わたしは分解して洗浄することはそこまで面倒に思わないのですが、手間がかかるのには変わりないですよね(苦笑)
あと、結婚式や撮影の現場は秒刻みで時間が区切られています。
そのためエアブラシを簡単に洗浄することもできないときがあります。
これが原因でファンデーションがエアブラシの中で固まってしまい、エアブラシを1本買い替えなければならなくなったこともあります。
それでもカバーメイクをうつくしく仕上げられる点や、メイク直しのさいにファンデーションの上からエアブラシ用のファンデーションを重ねても厚塗りにならず、手早くキレイにメイクを修整できる点はほんとうに優秀なので、わたしは使うことを止められません(笑)
かわいい子ほど手間がかかるではありませんが、わたしにとっては無くてはならないメイク道具です。
ダイナーのエアブラシファンデーションと他社のエアブラシファンデーションのちがいとは
わたしは今回ダイナーで、専用のクリーナーとファンデーションを買いました。
ダイナーのクリーナーはほかのメーカーさんよりも量は多いのですが、ファンデーションは量が少ないのに高いんですよね…。
そこがネックに感じていたりします。
エアテックス社製のエアブラシを買ったときにファンデーションを購入していたのですが、今は少し肌色の明るいベージュしか手元に残っていません。
ほかのメーカーのファンデーションと混ぜるわけにはいかないですし、かといって製造されていないので買うこともできません。
この色だけではさすがにいろいろな現場で対応させることができなくなったことが理由で、ダイナーのファンデーションを買ったというのが1番の理由です。
ダイナー以外にもエアブラシ用のファンデーションを安く販売しているメーカーさんもあるのですが、こちらは色のバリエーションがどちらかというと暗いものが多く、明るい色も極端に白に近い色になるので、肌色を作るのに時間がかかるため購入することを止めました。
わたしがダイナーのファンデーションで気になっていたのが、水性であるということ。
水性ということは汗や水に弱いということですよね。
それでは2時間の撮影であったとしても、夏場の汗をかく季節には対応できません。
ですがじっさいに使ってみると、ぜんぜん水を弾きます(笑)
これであれば真夏の撮影でも使えるので一安心です。
また、エアブラシ専用の化粧水をファンデーションをした肌の上から重ねてもみたのですが、もちろん崩れることはありませんでした。
(実験の仕方が極端ですよね(笑))
エアテックス社製のファンデーションとくらべると、配合されている粉の量はダイナーの方が多いように感じます。
これはエアテックス社製のメイク用のエアブラシはファンデーションを吹き出す穴のサイズが0.2mmなのに対し、ダイナーのエアブラシは0.3mmと少し穴のサイズが大きいからだと思います。
穴のサイズが大きいということはそれだけファンデーションが詰まりにくいということ。
そのためシャバシャバ感はエアテックス社製のファンデーションの方が強いように感じます。
とはいえやはり色のバリエーションが多い方がさまざまな色を作りやすいですし、エアブラシはファンデーションの性能よりも、吹き出す風量調節が仕上がりを大きく左右するのでまったく問題ありません。
わたし個人として欲をいえば、もうすこし油分を増やしてファンデーションだけでもツヤを出すことができたら最高なのになと思いました。
今回エアブラシの本家であるダイナーのエアブラシ用ファンデーションを買いましたが、本家だけあって色のバリエーションが豊富ですし、カバー力もあるのでとても良い感じです。
4色のファンデーションがそろったことで、よりうつくしいカバーメイクを実現することができるようになりましたし、ハイライトやシェーディングカラーとしても使うことができるので買って良かったです♪
エアテックス社製のファンデーションとエアブラシを買ったのが2年前のことなのですが、値段の安さにつられて買うのではなく、わたしの講師も愛用していた本家のダイナーで買えばよかったと後悔しています(苦笑)
折を見てダイナーのエアブラシも買いたいなと思います。
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