「メイクさんになりたいけど、どうすればなれるんだろう。」
「メイクさんと美容部員さんってなにがちがうの?」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
はじめまして。
わたしは大阪・堺市でヘアメイクアップアーティストとして活動をしている「エマブール」の小川敬子です。
春は別れと出会いの季節とよく言いますが、進級や卒業をひかえられている方も多いと思います。
この記事を読んでくださっているあなたはひょっとすると、これから先にひかえている進路や将来のことでなやんでいたり、不安を感じている方もおられるのではないでしょうか。
今日は進路の1つとして、わたしたちとおなじヘアメイクアップアーティストになりたい方に向けて、プロならではの視点で、どうすればヘアメイクアップアーティストになれるのかや、アーティストとして進むことができる方向性などについてご紹介していきたいと思います。
あなたのこれから先の未来への一助となれば幸いです。
それではさっそくご紹介していきます。
ヘアメイクアップアーティストになるために必要なこと
高校生や大学生になると、就職という言葉を聞く機会が増えてきます。
世の中にはいろいろな職業がありますが、ヘアメイクもその中の1つです。
ですが、ヘアメイクといっても美容業界のなかの大きなくくりの1つで、ヘアメイクの仕事もこまかく分けるといろいろな仕事に分けることができます。
ヘアメイクの仕事内容について
まずはじめにお話ししたいのが、ヘアメイクアーティストの仕事もこまかく分けるといろいろあると言うことです。
・CMや広告の媒体撮影ヘアメイク
・プロフィール写真などのスタジオ撮影ヘアメイク
・オペラや演劇などの舞台ヘアメイク
が、大きく挙げられます。
ちなみに成人式のヘアメイクはブライダルヘアメイクの分類に入ります。
よくヘアメイクさんや美容部員さんになりたいと思っている学生の方から、
と言うご質問をいただくことがありますが、美容部員さんとヘアメイクアップアーティストはちがう職種になります。
どちらの仕事もお客様にメイクをするという点ではおなじですが、大きなちがいは販売のプロと技術職という点です。
お化粧品のお買いもの同行をしたときの写真です。
美容部員さんは化粧品を販売することが仕事になります。
メイクの技術も学びますが、主には自社でとりあつかっている化粧品の説明や販売をすることが業務になります。
また肌の仕組みについてくわしく学んだり、高い接客マナーが求められます。
美容部員さんの中にはメーカーの専属メイクアップアーティストになる方もいますが、販売の能力だけではなく、ヘアメイクアーティストとおなじように高度なメイク技術が必要になります。
専属メイクアップアーティストさんとヘアメイクアップアーティストとのちがいはというと、ヘアセットができるか・できないかと言う点が大きくちがってきます。
ヘアメイクアップアーティストになるための道順について
ヘアメイクアップアーティストになるためには、美容専門学校へ行くことが一番の近道です。
むかしは有名なヘアメイクアップアーティストの方に弟子入りしたりもできたようですが、今は学校で基礎的なことを学んでおくことをオススメします。
まったく知識がない状態で、「教えてください」と言うのも失礼に当たりますので…。
わたしがヘアメイクの業界に入ったころは美容専門学校とはべつに、ヘアメイクの専門学校がたくさんありました。
美容学校となにがちがうのかと言うと、美容師免許を取れるか取れないかという点が大きくちがいます。
美容師免許は国家資格です。
免許を取るためには3年間、実技と学科を学び、試験を受けなければなりません。
今はむかしとちがって、仕事において法律にのっとった規約がとてもきびしいため、衛生法や美容師免許の必要な現場やヘアメイク事務所が多いので取得しておくことをオススメします。
またいまは多くのヘアメイク事務所の入所条件に要免許となっているところが多いことからも取得することをオススメしています。
とくに海外での活動を考えている方は免許があると、ヘアメイクの仕事が見つかるまで美容室ではたらいたりと稼ぐ手段にもなりとても有効です。
美容専門学校卒業後の進路の決め方について
専門学校を卒業すると、ここで大きく進路が分かれます。
・美容室でカットやカラーなどのヘアセットの経験を積む
・フリーランスになる
という道です。
わたしはというと、専門学校を卒業後、ブライダルを専門とするヘアメイク事務所に入りました。
こちらの事務所で9年、ヘアセットやメイクの技術、ブライダルで必要な接客マナーやアテンド(ドレスのすそを持ったりなどの介添え業務)をアシスタントから経験して、メインスタイリストになりました。
ブライダルヘアメイクを中心にヘアメイクの仕事を行っていましたが、ときおり雑誌などの撮影現場に行って、アシスタントをしたりモデルさんにヘアメイクをさせていただきながら、撮影現場での経験も積んでいました。
ちなみにブライダルヘアメイクも撮影のヘアメイクも、アシスタントのころはほとんど収入を得られません。
ときには交通費さえ出ないこともあります。
ですが、撮影の現場に行ける機会はとても貴重だったので積極的に参加していました。
雑誌やテレビなどの媒体撮影や映画撮影のように、モデルさんや俳優さんのメイクをする現場ではまた求められることがちがってきます。

媒体撮影を専門とするヘアメイク事務所は美容師免許だけでなく、3年以上の美容師経験を必要とするところが多いです。
その理由としてはたまにですが、その場で髪のカットが必要になることがあるからです。
そのため美容師としての経験を積んでおくと、媒体関係のヘアメイク事務所に入ることができるだけでなく、急な現場対応に応えられるようになります。
過去にわたしも美容師さんといっしょに撮影現場へ入ったさい、急きょ男性モデルさんの髪をカットしなければならなくなり、美容師さんがその場でカットをすることがありました。
3年美容師としてはたらくと考えると長い時間のように感じますが、それでも年齢にしてみると、25歳からは媒体関係のヘアメイクの事務所に入って映画やテレビ業界でヘアメイクができるので、その先の人生を考えるとぜんぜん若いです(笑)
フリーランスになるという選択も方法としてありますが、これはいまフリーランスとして活動をしている身としてまったくオススメできません。
なぜかというと、現場経験がほとんどないのでとっさの判断を下すことができなかったり、問題が起こったときに焦ってしまったり対処することができず、最悪のばあい、大きな損害を出してしまう可能性があるからです。
まとめ
ドラクエなどのロールプレイングゲームといっしょですね。
基礎を学び、たくさんヘアセットやメイクをして経験を積み、より良い仕事をさらに経験していく。
好きなことを仕事にすると、ときにきらいになってしまうこともあるし、ツライこともたくさんあります。
でもそれは事務職であっても販売であっても、どんな仕事にも当てはまること。
反対に好きだからこそ突きつめられるし、長くつづけることができるものです。
わたしもヘアメイクという仕事に興味を持っていただけるような技術者になれるよう、これからもがんばります。
いかがでしたでしょうか。
ご質問などがございましたらお気軽にご相談ください。
ヘアセットやメイクのことはプロのヘアメイクアップアーティストにご相談ください。
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