ヘアメイクアーティスト・エマブールの小川敬子です。
出張でヘアメイクにおうかがいさせていただくと、
というご質問をお客様からいただくことがあります。
ふだんなにげなくメイクをしているとこのように考えることは少ないですが、ふと思いたったときに疑問を感じますよね。
わたしもヘアメイクアップアーティストとして仕事をしていなければ疑問に感じていたと思います。
そこで今日は、『ベースメイクの次はどこからメイクをしていけば良いのか』という疑問について解説をしていきます。
それではさっそくご紹介していきます。
ベースメイクの次はどこからメイクをしはじめれば良いのかについて
スッピンの状態からメイクをしていくのにあたっての順番ですが、結論から言うと、ここからメイクをしなければならないと言う決まりはありません。
メイクの順番が決まっているのは、
2.ベースメイク
この2つだけです。
スキンケアは言うまでもなくスッピンの肌の表面をととのえ、お化粧ののりを良くするためにおこないます。
その上からベースメイクをほどこすことで、ほかのポイントメイクがよれたりくずれたりしてしまうことをふせぐことができます。
では目やくちびるなどのポイントメイクにはなぜ順番がないのでしょうか。
ポイントメイクはなぜ順番が決まっていないのかについて
今は雑誌や本だけではなく、インターネットに接続すれば無料でさまざまな情報をしらべることができます。
その方法もいろいろとありますが、最近は文章で読むよりもyoutubeなどのような動画を見ながら、よりくわしくメイクの仕方について知ることができるようになっています。
インターネット上のメイク動画や雑誌などを見ていると、たいていベースメイクの次はアイメイクからはじめていることが多いです。
ですがみなさんのなかには、
と感じる方もいるのではないでしょうか。
たとえば真っ赤なくちべにを目立たせるメイクをしたいのに、アイメイクからポイントメイクをはじめたことでどこまでアイメイクを濃くして良いのかがわからなくなり、結果として真っ赤なくちべにでは全体的にメイクが濃く見えてしまうので使えなくなってしまった。
という風になる感じです。
ではベースメイクの次のメイクをどこからはじめるのかは、どのようにして決めればいいのでしょうか。
強調したいポイントメイクからメイクをはじめる
コスメブランド「SUQQU(スック)」のクリエイター 故・田中宥久子(たなか ゆくこ)さんは、ベースメイクのあとは一番最初にリップメイクからはじめていたそうです。
これはわたしの推測ですが、口紅の色によってお顔の印象が大きく変わるため、メイクが仕上がったとあとの全体の雰囲気を決めるためにリップメイクから入られていたのだと思います。
私も仕事だけではなく自分のメイクにおいても、口紅の色を決めてからトータルイメージを決めることがあるだけに納得です。
わたしのばあいはベースメイクのあとのメイクはどこからはじめるのかと言うと、チークからメイクをすることが多いです。
チークはお顔の血色を出すだけではなく、骨格をひき立てる効果があります。
そのためわたしはチークもベースメイクの1つととらえており、ベースメイクの流れでチークを付けていくことが多いです。
とはいえそのときのメイクのイメージによっては、アイメイクからはじめたり、眉のメイクからはじめたりすることもあります。
メイクをするうえで順番よりもたいせつなこととは
メイクはお顔のうえにお化粧品をかさねていくため足し算のイメージが大きいですが、足し算ばかりではキレイにメイクを仕上げることはできません。
どこを強調しどこを弱めるのかを考えながらメイクをする、『引き算のメイク』がもっともたいせつになります。
インターネットやSNSを見ていると、情報だけではなくさまざまな人物写真を見ることができますが、ヘアメイクアップアーティストさんが挙げている写真は、すべてのポイントメイクがおなじ濃さにはなっていないはずです。
わたしもおなじように『引き算』することを考えながらメイクをほどこしていきますが、ベースメイクのつぎに1番強調したいポイントメイクからメイクをはじめ、それに合わせてほかのポイントメイクをどのくらいの濃さにするのかを考え、調整しながらメイクをしています。
Hair & Make : Yukiko Ogawa (AimaBle)
わたしが開催しているメイクレッスンは、ベースメイク・アイメイク・アイブロウ・チーク&リップの4つの項目に分かれています。
ですが受ける順番は決まっていませんし、すべてのメイクレッスンを受ける必要はなく、習いたい内容のレッスンを受けられるようにしています。
そのようなメイクレッスンを開催している理由の1つとして、メイクをしていく順番が決まっていないことが挙げられます。
まとめ
専門学校やメイクレッスンなどでメイクを習うばあいは、メイクをする順番が決められていることが多いのですが、メイクに制限や明確な決まりはありませんし、アートとおなじで表現の仕方は自由です。
メイクをする上でたいせつなことは、
・こまかい部分までていねいにメイクをすること
です。
また、メイクは順番が決まっていないということを意識に入れておかないと、ワンパターンなメイクばかりになってしまいます。
メイクはむずかしく考えてしまうとたのしくなくなってしまいます。
だれに会ってどこでなにをするのか、また、自分を表現する手段としてむずかしく考えず、お洋服を選ぶようにメイクをたのしんでください。
ヘアメイクのことはプロのヘアメイクアップアーティストにご相談ください。
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印象的な目元になるアイメイクなど、その人のお顔立ちに合わせたメイクを学ぶことができます。
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