はじめまして。
私は大阪・堺市でヘアメイクアップアーティストとして活動をしている「AimaBle」の小川敬子です。
「梅雨の時期や雨の日は、髪がうねったり広がったりするのですごくゆううつになる…。」
そのような方が多いのではないでしょうか。
私もくせ毛なので梅雨の時期はとくにヘアスタイルに気を使います。
梅雨も終盤に差しかかると、気温も30℃を越える日が増えるためとてもむし暑い日が多くなります。
そのため女性はとくに髪をアップにする方が増えますが、このブログを読んでくださっているあなたもおなじではないでしょうか。
今日は湿度の高い日のアップスタイルで気をつけることや、後れ毛や髪のひろがりをおさえる方法についてご紹介したいと思います。
このブログの信頼性について
このブログを書いている私は、ヘアメイクアップアーティストです。
専門学校を卒業後、9年間結婚式場でブライダルヘアメイクの経験を積みました。
ブライダルヘアメイクにおいては、セントラファエロ・アンジェルミエールにて5年連続顧客満足度第1位を獲得しています。
現在はフリーランスとしてCMなどのメディア撮影から結婚式のヘアメイクなど、さまざま現場でヘアメイクアップアーティストとして活動を続けています。
それではさっそくご紹介します。
雨の日のアップスタイルで後れ毛や毛先が広がりにくくする方法について
梅雨時期に入ると髪をアップにする方がとても多くなりますが、気になるのが髪のうねりや広がりです。
そのなかでももっとも老けて見えてしまうポイントとして挙がるのは、後れ毛です。
後れ毛は、出し方でやわらかいふんいきを作り出したり反対に大人っぽいふんいきをつくり出したりとさまざまな印象を作りだすことができるようになります。
またあか抜けた印象やオシャレ感を出すことができるため、後れ毛は欠かせないという方も多いです。
ではどのようにすれば髪のうねりや広がりをおさえることができるのでしょうか。
後れ毛のうねりや広がりをおさえる方法について
Hair : Yukiko Ogawa(AimaBle)
オシャレな印象を出すために欠かせなくなっている後れ毛。
ですが湿度が高くなるとクセが強く出てしまい、うねりがひどくなったり毛先が広がりやすくなります。
これをおさえる方法として挙がるのは、
という点です。
ここ数年のヘアアレンジでよく取り上げられるスタイリング剤が、ヘアオイルやバームです。
私も仕事だけでなく自分のヘアスタイルにも欠かせないアイテムになっています。
ヘアオイルやバームは、髪にまとまりをもたらすだけでなく濡れたような質感を出すことができるためとても人気のあるスタイリング剤です。
とくにバームは、固形になった油分のような整髪料のため雨や湿度といった水分への耐性も高くなります。
そのヘアオイルやバームですが、私は雨の日のヘアアレンジにおいてはオイルよりもバームの方をオススメしています。
その理由としては、上記にもあるようにオイルよりもバームの方が油分が多いので髪をまとめる効果や水分をはじく力が強いためです。
ヘアオイルは油分が液状になっているのに対し、バームは油分が固形になっています。
分かりやすく食材でたとえると、サラッとしたサラダ油よりもラードの方がベタつきが落ちにくくありませんか?
それとおなじです。
私も経験がありますが、ヘアオイルの場合時間が経つと油分が蒸発して髪が広がりはじめます。
これはとくに乾燥毛の方に多いのですが、髪が乾燥してパサパサの状態になっているとオイルが髪の表面から中へとどんどん浸透していきます。
そうすると表面についていたオイルが髪の中にすべて吸収されてしまい、表面がパサパサの状態に戻ってしまうため髪が広がりはじめます。
反対にバームは、油分が固形であるため油の濃度が高いぶん髪の中に吸収されにくくなります。
そのためオイルよりも長時間髪の表面を油分でコーティングすることができるので、髪がパサついたり広がったりすることをおさえることができます。
Hair & Make : Yukiko Ogawa(AimaBle)
ただとても湿度の高い日や大雨の日はバームだけではどうしても湿度に負けてしまい、髪がうねったり広がったりしてしまいます。
そのためバームを使って後れ毛をまとめた後、ハードスプレーを後れ毛にしっかりとふりかけて使うことでバームごと髪を固めることができ、より髪のうねりや広がりをおさえることができるようになります。
ちなみにハードスプレーを使うときの注意点ですが、かならず20cmほどはなした場所からスプレーをふりかけてください。
そうすることでスプレーが霧状に噴出され、髪がバリバリに固まってしまったり白くなることを防げます。
またスプレーを使うときは、服につかないようタオルを肩にかけてから使うことをオススメします。
あともう1つの方法としては、いさぎよく後れ毛を出さずに髪をまとめてしまうのもオススメです。
本題の趣旨から外れてしまいますが(苦笑)
2・3年ほど前からヘアアレンジの流行りとして髪をルーズに崩したり後れ毛を出したりせず、キレイにまとめるヘアアレンジもとても流行っています。
Make : Yukiko Ogawa(AimaBle)
バームをつけたりハードスプレーを使うことで後れ毛や髪全体のまとまりはかなり良くなりますが、それでも50%を越えるような高い湿度の前には効果も落ちてしまいます。
そのため私は、むし暑い日や雨がたくさん降っている日は後れ毛を出さなかったりいつもはポニーテールにしてまとめますが、下めのシニヨン(おだんごスタイル)にしてしっかりとまとめ、なるべく髪全体の切れ毛が広がったり毛先のうねりが出ないようにしています。
ストレートアイロンを使ってあらかじめクセをしっかりと伸ばしておく
そしてほかの方法として、ストレートアイロンを使ってしっかりとクセを伸ばしておくことです。
ストレートアイロンでクセをしっかりと伸ばすためには大切なポイントがあるので下記にご紹介します。
- ストレートアイロンの温度を180℃に設定する。
- 毛束の量を厚み1cmほどうすく取る。
- 髪の根元からゆっくりと毛先までストレートアイロンをすべらせる。
まず最初にストレートアイロンの温度は、180℃に設定してください。
動画サイトやSNSなどでは130~160℃の温度設定を伝える方が多いです。
その理由は、髪がとても傷むからです。
ですがその温度では髪のクセをしっかりと伸ばすことはできても、長時間その状態を保つことはできません。
これは余談ですが、縮毛矯正のさいにもストレートアイロンを使いますが、このときの温度は200℃以上の温度で熱を当ててクセを伸ばします。
その理由はさきほどお伝えしたことと同じです。
とはいえ毎日180℃の高温でストレートアイロンを当てるとかなり髪が傷んでしまいます…。
そこでオススメなのは、熱を当てる前に熱ダメージから髪を守るヘアオイルを付けてからストレートアイロンを使うことです。
今はマンダムからもこのようなオイルが販売されており、ドラッグストアでも買うことができるのでぜひ使ってみてください。
そして毛束の厚みは、1cmほどにすることも大切です。
SNS動画などではかなりの厚みでストレートアイロンを当てていますが、それでは髪の表面は熱が通っても中で熱を通すことはできません。
厚いステーキを焼くのを想像していただくと分かりやすいと思います。
なので、毛束の厚みは1cmほどに取り分けてください。
最後は、ストレートアイロンを使うときのスピードです。
髪の表面をなでるようにササッと滑らせる方が多いと思いますが、これでは一瞬しか髪に熱が通らないため180℃以上の高温であってもクセを伸ばせません。
ストレートアイロンをすべらせるスピードは、時計の秒針が進むスピードに合わせてゆっくりと滑らせることがポイントです。
上記の方法は髪全体にストレートアイロンを通すときの方法ですが、頭から汗をたくさんかいたり湿度が80%以上の多湿や大雨などでなければ、ダウンスタイルであっても浮き毛が浮いたりクセが出てくることがとても少なくなります。
また後れ毛だけを伸ばしたい場合は、ストレートアイロンではなくヘアアイロンの温度を180℃にしてゆっくりと巻くか、前日の夜にストレートアイロンで伸ばしておいて翌朝スタイリングするとうねりや広がりが出にくくなります。
まとめ
雨の日や湿度の高い日に後れ毛やポニーテールの毛先が広がったりうねらないようにするためには、油分の高いヘアバームでしっかりと髪をコーティングしてからハードスプレーで固めておくと広がりやうねりをおさえられるということをご紹介しました。
また反対にいさぎよく後れ毛を出さずキレイに髪をまとめてしまうのも、今のヘアアレンジとして取り入れられているためオススメです。
髪をアップにするとオシャレさやはなやかさは引き立ちますが、湿度の高い日にルーズに崩したり後れ毛をたくさん出してしまうとどうしても湿度にはかなわないため時間とともに髪が広がったりうねりはじめてしまいます。
大雨の日や湿度が50%を越えるような日は、キレイに髪をまとめてしまったり小雨の日や湿度が低いようであればバームとハードスプレーを使いながら後れ毛を出したヘアアレンジを楽しんだりと、その日の湿度や天気に合わせてアレンジの仕方を変えることがオススメです。
そうすることで湿度による見た目の印象を損なうことがなくなるだけでなく、ヘアアレンジのバリエーションを増やすことができたりオシャレの幅を広げることにもつながります。
アップスタイルにすることが増える季節ですが、アップスタイルにすることが楽しい季節へと変わっていただけるとうれしいです。
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