はじめまして。
わたしは大阪・堺市でヘアメイクアップアーティストとして活動をしている、「エマブール」の小川敬子です。
今日はプロモーションビデオ用の撮影で、担当させていただいたヘアメイクのことをご紹介していきます。
ドラマ撮影にも似た撮影シーンなどもご紹介していきますので、楽しんでいただけるとうれしいです。
このブログの信頼性について
このブログを書いているわたしは、ヘアメイク歴19年のヘアメイクアップアーティストです。
9年間ブライダルヘアメイクの現場で経験を積みました。
ブライダルヘアメイクにおいては、セントラファエロ・アンジェルミエールにて5年連続顧客満足度第1位を獲得しています。
現在フリーランスとして、CMなどのメディア撮影から結婚式のヘアメイクなど、さまざまな現場でヘアメイクアップアーティストとして活動をつづけています。
プロモーションビデオの撮影風景と写真撮影・動画撮影のちがいについて
この日は朝から雨が降っていて、外でのロケーション撮影からのスタートでしたが、ヘアメイクが終わるころには止んでくれて一安心でした。
撮影だけでなく結婚式など、あらゆる撮影やイベントでは、わたしたちヘアメイクアップアーティストが一番に現場入りします。
わたしたちがヘアメイクを完了させないとつぎに進むことができないからです。
この日も朝6時30分に現場入りして先にヘアメイクに入りました。
今回の撮影はブライダル関係のプロモーションビデオ撮影であったことや、撮影時間がとても長くかかることもあって、ヘアメイクスタッフを1名追加して2人体制でのぞみました。
おかげで最初のヘアメイクもスムーズに終えることができ、順調なすべり出しをすることができました。
撮影は、大阪・中央区にある心斎橋(しんさいばし)というところでおこなわれました。
心斎橋は大阪の中心地の1つでもあるため、朝から人どおりが多く、通勤する人たちが撮影の様子を横目に見ながら出勤されていました。
ときおり雨が降ってきましたが、外での撮影の間だけでも雨が上がってくれてほんとうに良かったです。
写真撮影と動画撮影のちがいについて
動画撮影は写真撮影とちがって人物や風景が動くので、その場その場で確認作業が必要になります。
ヘアメイクをおこなうさいも、動画と写真撮影では大きく変わります。
髪は1本のおくれ毛でも目立つので、乱れないようしっかりと固定する。
・動画撮影…人物・風景が動くため、動きが出るよう髪は固めすぎない。
表情の変化に合わせてツヤや骨格を意識してメイクをする。
という点でちがいがあります。
とくに動画撮影のメイクでは、骨格や筋肉の流れを意識することが大切です。
たとえば、笑ったり怒ったりしたときに眉が表情筋や骨格に沿って描けていないと、表情がとても不自然に見えるというのも1つです。
ただしドラマや映画はメイクがうつくし過ぎると、役柄によっては不自然に見えてしまうことがあるため、内容や役柄に合わせて考えて作りこまなければなりません。
たとえば、保育士さんがバッチリきれいなメイクだと違和感を感じませんか?
もちろんメイクの上手な保育士さんもたくさんいらっしゃいますが、保育士さんは、やさしく・やわらかい雰囲気のイメージを出したいので、キリっとしたシャープな眉では不自然に見える、と言うような感じです。
わたしたちヘアメイクの仕事は、ただメイクや髪型をキレイに作るのではなく、設定や撮影場所など、いろいろな要素をふまえてメイクをすることが求められます。
動画撮影のヘアメイクについて
今回はプロモーションビデオの撮影ですが、ドラマやCMなどの動画撮影全般においてヘアメイクをするときに大切なことがあります。
それは、見ている人が違和感を感じてはいけないと言うことです。
言いかえると、見る側の人に親近感を持ってもらう必要があるので、細部までリアルに再現することが大切であるということです。
たとえば、今回の撮影は「仕事のできる営業職のキャリアウーマン」という設定です。
キャリアウーマンを想像すると、キレイに整ったメイクとまとめた髪で、バリバリと仕事をこなす女性のイメージがありませんか。
ですが令和になったとは言え、現代においても仕事の場において女性のメイクが濃いということは、営業先や取引先の企業から受け入れられにくい時代です。
それは面接先に好まれないというイメージが大きいからに他ならないからです。
すこしでも長く寝ていたいし、起きたらパパっと用意をして会社へ出かける人がほとんどではないでしょうか。
わたしが知るかぎりでも、一般の女性の方がメイクにかけている時間は15~20分前後の人が多いです。

このドラマで小芝風花さんは、ボサボサの髪型とメイクもスッピンに近い状態で「自分の容姿に自信がない」女性を演じています。
先ほどからも書いていますが、「イメージに合わせること」が一番大切だからです。
役者さんが役になりきるためには、見た目がその役どおりのイメージに仕上がっていないといけません。
わたしたちの仕事は見た目を整えるとともに、心を整えることも仕事の1つであり、技能として求められる部分でもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
プロモーションビデオだけでなく、ドラマやCMにおいても、動画撮影は同じように作られていることが伝わりましたでしょうか。
動画も写真撮影もそれぞれコンセプトがあり、イメージをすり合わせてそれを表現し、形にしていく。
わたしたちヘアメイクの仕事で大切なことは、「誰が見てもイメージが伝わるものを創り・表現する」ことです。
写真も動画撮影も見ている人にイメージが伝わることが大切ですが、動画撮影はそこに『メッセージ性』を伝えることも重要になってきます。
イメージにメッセージ性が合わさることで感動が大きくなったり、情景をくわしく理解・共感することができるようになるからです。
ドラマやCMなどをご覧いただくときに少し見方を変えていただけると、またちがった視点から作品として楽しんでいただくことができますよ。
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