プロモーションビデオの撮影風景と写真撮影・動画撮影のちがいについて

はじめまして。
私は大阪・堺市でヘアメイクアップアーティストとして活動をしている「AimaBleエマブール」の小川敬子おがわゆきこです。

今日はプロモーションビデオの撮影で担当させていただいたヘアメイクのことをご紹介します。

ドラマ撮影にも似た撮影シーンなどもご紹介しますので楽しんでいただけるとうれしいです。

エマブール

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このブログを書いている私は、ヘアメイクアップアーティストです。

専門学校を卒業後9年間結婚式場でブライダルヘアメイクの経験を積みました。
ブライダルヘアメイクにおいては、セントラファエロ・アンジェルミエールにて5年連続顧客満足度第1位を獲得しています。

現在はフリーランスとしてCMなどのメディア撮影から結婚式のヘアメイクなど、さまざま現場でヘアメイクアップアーティストとして活動を続けています。

それではさっそくご紹介します。
目次

プロモーションビデオ撮影風景写真撮影動画撮影ちがいについて

この日は朝から雨が降っていたものの外でのロケーション撮影からのスタートでしたが、ヘアメイクが終わるころには止んでくれて一安心でした。

撮影だけでなく結婚式などあらゆる撮影やイベントなどヘアメイクの必要な場面では、わたしたちヘアメイクアップアーティストが一番に現場入りします。

なぜならば、わたしたちがヘアメイクを完了させないとつぎに進むことができないからです。

この日も、朝6時30分に現場入りして先にヘアメイクに入りました。

今回の撮影は、ブライダル関係のプロモーションビデオ撮影であったことや撮影時間がとても長くかかることもあってヘアメイクスタッフを1名追加して2人体制でのぞみました。

おかげで最初のヘアメイクもスムーズに終えることができ、順調なすべり出しをすることができました。

撮影は、大阪・中央区にある心斎橋しんさいばしでおこなわれました。

心斎橋は大阪の中心地の1つでもあるため朝から人どおりが多く、通勤する人たちが撮影の様子を横目に見ながら出勤されていました。

ときおり雨は降りましたが、外での撮影の間だけでも雨が上がってくれてほんとうに良かったです。

写真撮影動画撮影ちがいについて

動画撮影は、写真撮影とちがって人物や風景が動くのでその場その場で確認作業が必要です。

ヘアメイクをおこなうさいも、動画と写真撮影で大きく変わります。

写真撮影と動画撮影の違いとは?
  • 写真撮影…シャッターを切る一瞬に合わせ、メイクは少し濃く強弱をつける。
         髪は、1本のおくれ毛でも目立つので乱れないようしっかりと固定する。
  • 動画撮影…人物・風景が動くため、動きが出るよう髪は固めすぎない。
         表情の変化に合わせてツヤや骨格を意識してメイクをする。

という点でちがいがあります。

とくに動画撮影のメイクは、骨格や筋肉の流れを意識することが大切です。

たとえば笑ったり怒ったりしたときに、眉が表情筋や骨格に沿って描けていないと表情がとても不自然に見えるというのも1つです。

ただしドラマや映画は、メイクが美しすぎると役柄によっては不自然に見えてしまうことがあるため内容や役柄に合わせて考えて作りこまなければなりません。

たとえば保育士さんがバッチリきれいなメイクだと違和感を感じませんか?

もちろんメイクの上手な保育士さんもたくさんいらっしゃいますが、保育士さんは優しく・やわらかいふんいきのイメージを出したいのでキリっとしたシャープな眉では不自然に見えると言うような感じです。

わたしたちヘアメイクの仕事は、ただメイクや髪型をキレイに作るのではなく、設定や撮影場所などいろいろな要素をふまえてメイクをすることが求められます。

動画撮影ヘアメイクについて

今回はプロモーションビデオの撮影ですが、ドラマやCMなどの動画撮影全般においてヘアメイクをするときに大切なことがあります。

それは、見ている人が違和感を感じてはいけないと言うことです。

言いかえると、見る側の人に親近感を持ってもらう必要があるので細部までリアルに再現することが大切であるということです。

たとえば、今回の撮影は「仕事のできる営業職のキャリアウーマン」という設定です。

キャリアウーマンを想像すると、キレイに整ったメイクとまとめた髪でバリバリと仕事をこなす女性のイメージがありませんか。

ですが令和になったとは言え、仕事の場において女性のメイクが濃いと営業先や取引先の企業から受け入れられにくいのが現状です。

就活のメイクにも言えますが、バッチリメイクで履歴書用の写真は撮りません。
それは、面接先に好まれないというイメージが大きいからに他ならないからです。
そしてこれははたらく女性全般に当てはまることですが、出勤の日は朝から忙しいもの。
少しでも長く寝ていたいし起きたらパパッと用意をして会社へ出かける人がほとんどではないでしょうか。
そのような状態でメイクや髪型にかけられる時間はあまりないはず。
私が知るかぎりでも、一般の女性がメイクにかける時間は15~20分前後の人が多いです。
ドラマやCMなどの動画撮影のメイクは、このように設定されている役柄の背景や職業・環境などいろいろなことを想像し考えながら仕上げていきます。
そしてもう1つ大切なことは、メイクをした人が自信を持ってその役になりきれるメイクをすることです。
過去にオンエアされていた小芝風花さん主演のドラマ『彼女はキレイだった』。
このドラマで小芝風花さんは、ボサボサの髪型とメイクもスッピンに近い状態で「自分の容姿に自信がない」女性を演じています。
このドラマのように動画撮影の現場においては、女優さんやモデルさんだからと言ってすべてをキレイに仕上げないこともあります。
先ほどからも書いていますが、「イメージに合わせること」が一番大切だからです。
見た目の印象は、自分の心にも影響をあたえます。
役者さんが役になりきるためには、見た目がその役どおりのイメージに仕上がっていなければなりません。

わたしたちの仕事は見た目を整えるとともに、心を整えることも仕事の1つであり技能として求められる部分でもあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

プロモーションビデオだけでなくドラマやCMにおいても、動画撮影は同じように作られていることが伝わりましたでしょうか。

動画も写真撮影も、それぞれコンセプトがありイメージをすり合わせてそれを表現し形にしていきます。

わたしたちヘアメイクの仕事で大切なことは、「誰が見てもイメージが伝わるものを創り・表現する」こと。

写真も動画も見ている人にイメージを伝えることが大切ですが、動画撮影は『メッセージ性』を伝えることも重要す。

イメージにメッセージ性が合わさることで感動が大きくなったり、情景をくわしく理解・共感することができるようになります。

ドラマやCMなどをご覧いただくときに少し見方を変えていただけると、またちがった視点から作品として楽しんでいただくことができますよ。



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