冬のスキンケア

ヘアメイクアーティスト・エマブールの小川敬子です。

 

夏と冬の一番の大きなちがいは、気温と湿度です。
夏は気温と湿度が高いためスキンケアをパパっと済ませてもある程度うるおいを保つことができますが、冬は気温と湿度が低いうえに、建物に入ると暖房が効いているので肌がとても乾燥しやすい状況にさらされます。

そのため夏と同じようにパパっとスキンケアを済ませてしまうとうるおいを保つことができにくくなり、肌のツヤ感がそこなわれたり、笑ったりしたときにできた小じわにファンデーションが入り込んでしまって老けたような印象になってしまいます。
これはとても残念なことです。

今日はメイクのモチを良くし、仕上がりをうつくしくすることができる「冬のスキンケア」についてご紹介します。

 

■このブログの信頼性について

このブログを書いている私はヘアメイク歴18年のフリーランスのヘアメイクアップアーティストです。
9年間、結婚式場でブライダルヘアメイクの経験を積みました。
現在フリーランスとしてCMなどのメディア撮影や個人撮影など、さまざまな現場でヘアメイクアーティストとして活動を続けています。

さっそくご紹介していきます。

 

メイクをうつくしく長持ちさせる冬のスキンケアについて

化粧水・乳液・美容液は温めてから使う

とくに冷蔵庫に入れているわけでもないのに、冬になると化粧水や乳液がとても冷たく感じるかと思います。
お風呂上がりは体や顔があたたまっているのでそこまで冷たく感じないかもしれませんが、朝のスキンケアはとても冷たく感じることがあるのではないかと思います。

化粧水や美容液・乳液には、水や美容成分といっしょに油も配合されています。
バターを想像していただくと分かりやすいかと思いますが、バターは冷蔵庫から出してすぐの状態だととても伸びにくいです。
ですが、熱を加えることで溶けてとても伸びが良くなります。

化粧水や乳液にも同じことがあてはまります。
そのままコットンや手に取っていきなり肌に付けるよりも、すこし手のひらで温めてから使う方が伸びが良く、肌の奥まで美容成分を浸透させやすくすることができます。

 

冬のスキンケア

とりわけ美容液には動物性の質の良い油が配合されているものが多いため、手のひらでしっかりと温めて使うことでより美容成分を肌の奥の奥まで浸透させることができるようになります。

これは余談ですが、もし皆さんが高齢者の方といっしょにお住まいでスキンケアをしてあげることがある場合は季節に関係なく、化粧水や乳液をつける前に1度手のひらですこしあたためてから使ってあげて下さい。
高齢者の方はとても寒さに敏感なため、夏場であってもいきなり化粧水を肌につけるととても冷たく感じておどろかれることが多いです。
すこしあたためてから使ってあげることでとてもリラックスして心地よく受けていただけるので、この方法でスキンケアをしてあげて下さい。

 

目頭のきわや目尻なども忘れずに保湿する

スキンケアをするときは手間をかけている時間がなかったり面倒に感じてしまってパパっと済ませてしまいがちですが、メイクを1日長持ちさせた、ベースメイクをうつくしく仕上げるためには、こまかい部分までていねいに保湿をすることがとても大切になります。
その中でも保湿をするときに忘れてしまいがちになるのが、目頭のキワや目尻のくぼみがある部分、小鼻の横や口角といったごく小さい部分です。

冬のスキンケア

これらの忘れがちになる部分は、老化の症状が出やすい部分でもあります。
目頭のキワや目尻のくぼみは横にこまかいちりめんジワや笑いジワができやすい場所です。
また、ほうれい線は小鼻の横から出始めてここを起点にどんどん深く入っていくようになります。
そして口角は筋肉のたるみとともに下がりやすい部分です。

おでこやほほ・あご先などの面積の広い部分を集中的に保湿しがちですが、見落としがちな部分にこそ、老けて見える兆候が出やすいです。
これらの部分も指先を使ってピンポイントでていねいに保湿をすることでシワができにくくなり、老化をおさえる効果を高めることができるようになります。

 

保湿力がもの足りないときは、しっとりするまで乳液やクリームをしっかりとなじませる

スキンケアをしたあとに肌全体をさわってみて、うるおっている感じがあまりないようであれば、さらに乳液やクリームをなじませてしっかりと保湿をしてあげることが大切です。
このときのうるおいの目安としては、肌をさわったときに肌の表面に手がしっかりと吸いつくような感じであれば大丈夫です。
ですが、すこしサラッとしているような状態で吸いつくような感じがなければうるおいが足りていません。

アメリカ版『VOGUE(ヴォーグ)』の表紙モデルや化粧品メーカーUNMIX(アンミックス)をプロデュースしているヘアメイクアップアーティストの吉川康雄さんもSNSの投稿をつうじて同じことをおっしゃっています。

吉川康雄さんは現在、ニューヨークを拠点にメイクアップアーティストとして活動をされていますが、今の時期のニューヨークは日本よりもずっと湿度も気温も低い状態になっています。
私も8年前の11月にニューヨークに滞在していたのですが、空気の乾燥がひどくて湿疹が出たり、肌のシワっぽさをとても感じながら過ごしていました。

ニューヨークのように湿度の高い地域では、しっかりと保湿をしてもすぐに肌が乾燥しやすい状態に戻ってしまいます。
肌から水分が蒸発することを防ぐためには、乳液やクリームをしっかりと付けて膜を張ってあげることが大切になります。
しっかりとスキンケアをしたあとでも肌のうるおいがもの足りないときは、さらに上からすこしだけ乳液やクリームをつけ足してあげてください。

ただし、これは住んでいる地域によってもちがいがあります。
たとえば、北海道と沖縄とでは気温も湿度もちがいます。
また、雨の日と晴れの人でも湿度にちがいが出てきます。
住んでいる地域や天気によっても保湿後の肌の状態はちがってくるので、湿度が低い地域にお住まいであったり、晴れの日で湿度が低くなっている状態のときは、乳液やクリームだけでなく、化粧水もたっぷりと使って肌の水分量を増やしてあげてください。

 

スキンケアの最後は両手で肌全体をしっかりと包み込む

化粧水で保湿をして乳液でうるおいを閉じ込めたら、最後に両手で肌全体を包み込んでそのまま3秒ほど時間を置いてください。

冬のスキンケア

このようにすることで以下のような効果を得ることができます。

・手のひらのあたたかさで肌の奥まで美容成分をしっかりと浸透させることができる。
・肌の表面がしっかりとうるおっているかどうかを確かめることができる。

上述したように美容成分には良質の油分が含まれているため温めることで油分が溶けだし、しっかりとより肌の奥まで浸透しやすい状態になります。
また、肌の表面に吸いつくようなうるおいがあるかどうかを確かめることもできるため、一石二鳥の効果を得ることができます。

 

まとめ

ここ数年ベースメイク用のお化粧品も大きく進歩しており、肌の保湿を保つモイスチャライザーや下地にオイルが入っているものなど、うるおいを長持ちさせる効果のあるものがどんどん出てきていますが、メイクのモチを良くし、全体的な仕上がりをうつくしくするためにはスキンケアによる肌の保湿は欠かせません。

スキンケアは肌の老化を防ぐためにも大切ではありますが、メイクをうつくしく仕上げるためにも大切です。
しっかりと保湿をしたあとのベースメイクの仕上がりのうつくしさは格別です。
また、時間とともに出てきやすい小じわの出方にも大きな差が出てきます。

簡単なことでメイクのモチや仕上がりのうつくしさが確実に変わりますので、ぜひ今日からスキンケアの方法を変えてみてくださいね。

 

 

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