はじめまして。
私は大阪・堺市でヘアメイクアップアーティストとして活動をしている「AimaBle」の小川敬子です。
年々夏の暑さが過酷さを増していくように感じますが、こう暑いと気になるのがメイク崩れではないでしょうか。
今日は夏のメイク崩れを防ぐ方法と、メイクの直し方・注意点についてご紹介したいと思います。
このブログの信頼性について
このブログを書いている私は、ヘアメイクアップアーティストです。
専門学校を卒業後9年間結婚式場でブライダルヘアメイクの経験を積みました。
ブライダルヘアメイクにおいては、セントラファエロ・アンジェルミエールにて5年連続顧客満足度第1位を獲得しています。
現在はフリーランスとしてCMなどのメディア撮影から結婚式のヘアメイクなど、さまざま現場でヘアメイクアップアーティストとして活動を続けています。
それではさっそくご紹介します。
夏のメイク崩れを防ぐ方法とメイクの直し方・注意点について
1年を通じて夏がもっともメイクが崩れやすい時期になります。
朝起きてせっかくキレイにメイクをしたのに、会社や目的地に着くころにはメイクが崩れてヨレヨレになってしまって残念…。
という思いをしたことが、あなたにもあるのではないでしょうか。
なぜ夏はこれほどまでにメイクがひどく崩れやすいのでしょうか。
夏のメイク崩れの原因とは
夏になるとなぜこれほどまでにメイクが崩れやすいのでしょうか。
まず1つ目として皮脂の分泌が挙げられます。
皮脂は体から水分が蒸発することを防ぐために出てくる保護膜です。
夏になるとたくさん汗をかきますが、この汗は体の体温を下げるために出ています。
汗が蒸発するときに体温が下がるのですが、蒸発するとまた汗が出るため、体からはつねに水分が蒸発している状態になります。
その蒸発を少しでも抑えるために皮脂が出てきます。
その皮脂と化粧品の中に入っている油分が混ざることでメイク崩れが起こります。
2つ目についてですが、まず例を挙げます。
フライパンの上にバターを落とし、フライパンを温めるとどうなりますか?
バターがどんどん溶けていきますよね。
このバターに当たるのが化粧品(とくにベースメイク用化粧品)です。
化粧品の中には油が入っています。
その中でもベースメイク用の化粧品には、油分の割合の多いものがたくさんあります。
化粧品の中にはたくさんの油分が入っているわけですから、気温の高さに加え、体温の上昇によってその油分が溶けてしまうことでメイク崩れが起こりやすくなります。
ではどうすればメイク崩れを防ぐことができるのでしょうか。
メイク崩れを防ぐ方法について
メイク崩れを防ぐ方法としては、
・乳液の量を少し減らす
・ベースメイクが仕上がったあと軽く顔全体をティッシュで押さえる
・フェイスパウダーを使う
ことです。
皮脂は分泌されるまでに時間がかかります。
そのため皮脂が分泌されるまでのあいだ、肌から水分が蒸発することを防ぐために乳液を使って肌を保護します。
日本は四季を通じて気温と湿度が変化します。
湿度がとても低くなる冬場と同じように乳液を使うと、皮脂が出てきたときに肌の上の皮脂量が過剰となるためとてもメイクが崩れやすくなります。
そのため乳液の量を少し減らすことでメイク崩れを抑えやすくなります。
ベースメイクにリキッドファンデーションやクッションファンデーション・クリームファンデーションを使っている方は、メイクが仕上がったあと肌がしっとりとした質感になっていると思います。
そのままの状態では皮脂ととても混ざりやすくメイクが崩れやすくなるので、ティッシュを広げた状態で顔の上に乗せ、手のひら全体で軽く顔をなでるように油分をティッシュオフすると余分な皮脂がティッシュに吸収されてベタつきがなくなりメイクのモチが良くなります。
そして最も効果的な方法は、フェイスパウダーを使うことです。
フェイスパウダーは、100%粉でできている化粧品*です。
*フェイスパウダーによっては油分が含まれているものもあります。
ベースメイクの仕上げとしてフェイスパウダーを使うことで皮脂が吸着され、メイクがとても崩れにくくなります。
フェイスパウダーの効果やプレストパウダーとのちがいについては当ブログ、「ルースパウダー」と「プレストパウダー」のちがいについてご説明しますにて、くわしくご紹介していますのでぜひご高覧ください。
フェイスパウダーを使ってメイクを崩れにくくするときのポイントとしては、フェイスパウダーをたっぷりと使い、粉を払った後の肌がサラサラとした状態になっているのが目安です。
肌がサラサラになっていれば、余分な皮脂や化粧品に含まれている油分がしっかりと抑えられている状態になっているということです。
メイク崩れを防ぐには、メイクのときにひと手間かけてあげることでかなり防ぐことはできますが、それでもこれだけ暑いと多少なりともメイク崩れが起こってしまいます。
ではつぎにメイクの直し方と注意点についてご紹介します。
メイク崩れの直し方と注意点について
崩れてしまったメイクの直し方についてですが、
・顔全体をティッシュで軽く押さえる
・パウダーファンデーションを使う
という方法です。
メイク崩れを防ぐ方法のところでもティッシュを使うことについて触れましたが、まず、なぜティッシュを使うのかについてご説明します。
メイク直しをするときにティッシュを使う理由としては、
からです。
冬とちがい夏のメイク崩れは汗をかいていることが多いです。
そのため汗を吸収しておくことも大切です。
そしてもっとも大切なのは、皮脂を取り過ぎないということ。
テカリやメイク崩れを気にして皮脂をしっかりと根こそぎ取ってしまうと、反対に皮脂が過剰に分泌されてしまいます。
これは最初にも挙げましたが、皮脂は体から水分が蒸発することを防ぐ保護膜の役割を持っているためです。
あるていどの皮脂を残すように軽くティッシュで肌を押さえることで皮脂の過剰分泌を抑えることができ、メイクを直したあとのメイク崩れを起こしにくくします。
またあるていど皮脂が残っていることで見た目に肌のかさつきを押さえることもでき、ほどよい肌ツヤをもたらす効果もあります。
ここで注意点として挙げられるのが、油取り紙を使うことです。
油取り紙を使うととても心が晴れやかになるほど気持ちよく皮脂を取りきることはできますが、上にも挙げたように皮脂を取り過ぎてしまうとかえって皮脂の過剰分泌をうながしてしまい、メイク崩れを起こしやすい原因となってしまいます。
もし油取り紙を使うのであれば、ササッと軽く肌に当てるていどにすることがオススメです。
皮脂は汚いもののように思う方も多いですが、体から水分が蒸発することを防ぐための保護膜なので汚くはありません。
美容家の故・佐伯チズさんも、
佐伯チズさん|
皮脂はあなたの肌から出ている天然のクリーム。
汚いはずがありません。
と、過去にメディアでつづられています。
皮脂を汚れと思ってすべて取りきらないようにメイク直しをすることが、よれたメイクをキレイに直しそのあとのメイク崩れを防ぐことへとつながります。
パウダーファンデーションを使う理由については、パウダーファンデーションはファンデーションの中でもっとも粉の配合量が多いベースメイク化粧品です。
またファンデーションであるため、フェイスパウダーとはちがいカバー力があります。
そのため皮脂を吸着しながらはがれてしまったベースメイクを簡単に修整することができます。
あとコンパクトに入っているため化粧ポーチに入れて携帯しやすいのも長所です。
フェイスパウダーは持ち歩くのには大きく、ポーチの中で粉がこぼれてしまうかもしれないことを考えると携帯しづらいです。
まとめ
メイク崩れを防ぐ方法は、
・乳液の量を少し減らす
・ベースメイクが仕上がったあと軽く顔全体をティッシュで押さえる
・フェイスパウダーを使う
それでも崩れてしまうメイクを直す方法として、
・顔全体をティッシュで軽く押さえる
・パウダーファンデーションを使う
をご紹介しました。
私は敏感肌になるほどの乾燥肌であるため、冬場はメイク崩れを起こしたくないところにしかフェイスパウダーは使いませんが、夏場はマスクをしているとマスクの中のメイク崩れがとてもひどい状態になるのでしっかりとフェイスパウダーを使ってメイクが崩れないように作りこんでいます。
現場では自分のメイク直しをする余裕はありません。
ですが、朝からしっかりとメイクを作りこんでいるおかげでメイク崩れを気にすることなく仕事に専念できています。
毎年夏になるとメイクが崩れてとても悩んでいるという方のお悩み解決になるとうれしいです。
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”美容サロンがあなたの玄関先へ”
ヘアメイクを通じて
『たくさんの人たちに心のこもった技術を届ける』
という想いを込めて仕事をしています。
ご自宅の扉を開けるだけで
美しさと最高の笑顔を体感いただけます。