はじめまして。
わたしは大阪・堺市でヘアメイクアップアーティストとして活動をしている、「エマブール」の小川敬子です。
今年もとても暑いですね。
マスクが不要となってから4か月になりますが、わたしは人との距離感がとても近い仕事をしているため、お客様に安心していただけるようマスクを着用しています。
またプライベートにおいても、人の多い場所ではマスクを付けてコロナだけでなく風邪などにも感染しないよう気を付けていますが、わたしのように公私においてマスクを使われている方は多くおられると思います。
年々夏の暑さが過酷さを増していくように感じますが、こう暑いと気になるのがメイク崩れではないでしょうか。
今日は夏のメイク崩れを防ぐ方法と、メイクの直し方・注意点についてご紹介したいと思います。
このブログの信頼性について
このブログを書いているわたしはヘアメイクアップアーティストです。
専門学校を卒業後、9年間結婚式場でブライダルヘアメイクの経験を積みました。
ブライダルヘアメイクにおいては、セントラファエロ・アンジェルミエールにて5年連続顧客満足度第1位を獲得しています。
現在はフリーランスとしてCMなどのメディア撮影から結婚式のヘアメイクなど、さまざま現場でヘアメイクアップアーティストとして活動をつづけています。
それではさっそくご紹介します。
夏のメイク崩れを防ぐ方法とメイクの直し方・注意点について
1年を通じて夏がもっともメイクが崩れやすい時期になります。
朝起きてせっかくキレイにメイクをしたのに、会社や目的地に着くころにはメイクが崩れてヨレヨレになってしまって残念…。
という思いをしたことが、あなたにもあるのではないでしょうか。
なぜ夏はこれほどまでにメイクがひどく崩れやすいのでしょうか。
夏のメイク崩れの原因とは
夏になるとなぜこれほどまでにメイクが崩れやすいのでしょうか。
まず1つ目として皮脂の分泌が挙げられます。
皮脂は体から水分が蒸発することを防ぐために出てくる保護膜です。
夏になるとたくさん汗をかきますが、この汗は体の体温を下げるために出ています。
汗が蒸発するときに体温が下がるのですが、蒸発するとまた汗が出るため、体からはつねに水分が蒸発している状態になります。
その蒸発を少しでも抑えるために皮脂が出てきます。
その皮脂と化粧品の中に入っている油分が混ざることでメイク崩れが起こります。
2つ目についてですが、まず例を挙げます。
フライパンの上にバターを落とし、フライパンを温めるとどうなりますか?
バターがどんどん溶けていきますよね。
このバターに当たるのが化粧品(とくにベースメイク用化粧品)です。
化粧品の中には油が入っています。
その中でもベースメイク用の化粧品には、油分の割合の多いものがたくさんあります。
化粧品の中にはたくさんの油分が入っているわけですから、気温の高さに加え、体温の上昇によってその油分が溶けてしまうことでメイク崩れが起こりやすくなります。
ではどうすればメイク崩れを防ぐことができるのでしょうか。
メイク崩れを防ぐ方法について
メイク崩れを防ぐ方法としては、
・ベースメイクが仕上がったあと軽く顔全体をティッシュで押さえる
・フェイスパウダーを使う
ことです。
皮脂は分泌されるまでに時間がかかります。
そのため皮脂が分泌されるまでの間、肌から水分が蒸発することを防ぐために乳液を使って肌を保護します。
日本は四季を通じて気温と湿度が変化します。
湿度がとても低くなる冬場と同じように乳液を使うと、皮脂が出てきたときに肌の上の皮脂量が過剰となるためとてもメイクが崩れやすくなります。
そのため乳液の量を少し減らすことでメイク崩れを抑えやすくなります。
ベースメイクにリキッドファンデーションやクッションファンデーション・クリームファンデーションを使っている方は、メイクが仕上がったあと、肌がしっとりとした質感になっていると思います。
そのままの状態では皮脂ととても混ざりやすくメイクが崩れやすくなるので、ティッシュを広げた状態で顔の上に乗せ、手のひら全体で軽く顔をなでるように油分をティッシュオフすると、余分な皮脂がティッシュに吸収されてベタつきがなくなり、メイクのモチが良くなります。
そして最も効果的な方法が、フェイスパウダーを使うことです。
フェイスパウダーは100%粉でできている化粧品*です。
*フェイスパウダーによっては油分が含まれているものもあります。
ベースメイクの仕上げとしてフェイスパウダーを使うことで皮脂が吸着され、メイクがとても崩れにくくなります。
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フェイスパウダーを使ってメイクを崩れにくくするときのポイントとしては、フェイスパウダーをたっぷりと使い、粉を払った後の肌がサラサラとした状態になっているのが目安です。
肌がサラサラになっていれば、余分な皮脂や化粧品に含まれている油分がしっかりと抑えられている状態になっているということです。
メイク崩れを防ぐには、メイクのときにひと手間かけてあげることでかなり防ぐことはできますが、それでもこれだけ暑いと多少なりともメイク崩れが起こってしまいます。
ではつぎにメイクの直し方と注意点についてご紹介します。
メイク崩れの直し方と注意点について
崩れてしまったメイクの直し方についてですが、
・パウダーファンデーションを使う
という方法です。
メイク崩れを防ぐ方法のところでもティッシュを使うことについて触れましたが、まず、なぜティッシュを使うのかについてご説明します。
メイク直しをするときにティッシュを使う理由としては、
・皮脂を取り過ぎない
からです。
冬とちがい夏のメイク崩れは汗をかいていることが多いです。
そのため汗を吸収しておくことも大切になります。
そしてもっとも大切なのが、皮脂を取り過ぎないという点です。
テカリやメイク崩れを気にして皮脂をしっかりと根こそぎ取ってしまうと、反対に皮脂が過剰に分泌されてしまいます。
これはなぜかというと最初にも挙げましたが、皮脂は体から水分が蒸発することを防ぐ保護膜の役割を持っているためです。
あるていどの皮脂を残すように軽くティッシュで肌を押さえることで、皮脂の過剰分泌を抑えることができ、メイクを直したあとのメイク崩れを起こしにくくします。
またあるていど皮脂が残っていることで見た目に肌のかさつきを押さえることもでき、ほどよい肌ツヤをもたらす効果もあります。
ここで注意点として挙げられるのが、油取り紙を使うことについてです。
油取り紙を使うととても心が晴れやかになるほど気持ちよく皮脂を取りきることはできますが、上にも挙げたように皮脂を取り過ぎてしまうとかえって皮脂の過剰分泌をうながしてしまい、メイク崩れを起こしやすい原因となってしまいます。
もし油取り紙を使うのであれば、ササッと軽く肌に当てるていどにすることがオススメです。
皮脂は汚いもののように思う方も多いのですが、体から水分が蒸発することを防ぐための保護膜なので汚くはありません。
美容家の故・佐伯チズさんも、
「皮脂はあなたの肌から出ている天然のクリーム。汚いはずがありません。」
と、過去にメディアでつづられています。
皮脂を汚れと思ってすべて取りきらないようにメイク直しをすることが、よれたメイクをキレイに直し、そのあとのメイク崩れを防ぐことへとつながります。
パウダーファンデーションを使う理由についてですが、パウダーファンデーションはファンデーションの中でもっとも粉の配合量が多いベースメイク化粧品です。
またファンデーションであるため、フェイスパウダーとはちがいカバー力があります。
そのため皮脂を吸着しながらはがれてしまったベースメイクを修整することが簡単にできるからです。
あとコンパクトに入っているため化粧ポーチに入れて携帯しやすいのも長所です。
フェイスパウダーは持ち歩くのには大きく、ポーチの中で粉がこぼれてしまうかもしれないことを考えると携帯がしにくいですから。
まとめ
メイク崩れを防ぐ方法は、
・ベースメイクが仕上がったあと軽く顔全体をティッシュで押さえる
・フェイスパウダーを使う
それでも崩れてしまうメイクを直す方法として、
・パウダーファンデーションを使う
をご紹介しました。
わたしは敏感肌になるほどの乾燥肌であるため、冬場はメイク崩れを起こしたくないところにしかフェイスパウダーは使いませんが、夏場はマスクをしているとマスクの中のメイク崩れがとてもひどい状態になるので、しっかりとフェイスパウダーを使ってメイクが崩れないように作りこんでいます。
現場では自分のメイク直しをする余裕はありません。
ですが、朝からしっかりとメイクを作りこんでいるおかげでメイク崩れを気にすることなく仕事に専念できています。
毎年夏になるとメイクが崩れてとても悩んでいるという方のお悩み解決になるとうれしいです。
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