遺影写真の撮影は長生きをするための「生きる気力」を養う撮影です

ヘアメイクアーティスト・エマブールの小川敬子です。

 

先日、遺影写真撮影を業務としている『EAE Photography』様から出張ヘアメイクのご依頼をいただいて、大阪市内にお住まいの方の遺影写真用のヘアメイクを担当させていただきました。

遺影写真と聞くとご高齢の方が撮影をするイメージがありますが、今回遺影写真の撮影をご希望された方は40代の方です。
ご病気で今年の初めに病院に入院しておられ、今は退院して元気に過ごされているのですが、入院をされたときに(万が一のことがあったときのために家族写真と自分のための写真を残しておきたい)と思い、遺影写真の撮影をされているところを探されていたそうです。

 

私がEAE Photography様とご縁をいただいたのは3年前になります。
某SNSから遺影写真撮影用のヘアメイク依頼をいただいたことがきっかけで、遺影写真の撮影にごいっしょさせていただくことが増えました。
このころ私自身も特別養護老人ホーム様で、ご高齢の方のためにヘアメイクの技術を使ってなにかお役に立てることがないかと活動をしているときだったのですが、その想いがEAE Photography様とのご縁を結んでくださったのかもしれません。

そのご縁がきっかけとなり、私の仕事でカメラマンさんが必要となったときは遺影写真ではないのですが、撮影をお願いするようになりました。
なぜ遺影写真の撮影では無い撮影にもかかわらず撮影をお願いするようになったのかというと、EAE Photographyのカメラマンさんは女性の方なのですが、女性らしいこまやかな気配りと技術がとても魅力的で、撮影の仕上がりもとてもうつくしい写真に仕上げておられるからです。

遺影写真

EAE Photofraphy様との遺影写真撮影のお写真です。

また、撮影後の写真の修正も、お一人お一人のご希望をお伺いして修正をかけられています。
写真修正をかけると写真の仕上がりはとてもうつくしいものになりますが、修正すればするほどその人らしさが失われる可能性が大きくなるからです。

私もいろいろなカメラマンさんとお仕事をさせていただく機会がありますが、たくさん写真修正が入ってしまうと考えてヘアセットやメイクをした部分が消えてしまい、とても残念な写真に仕上がってしまった作品をデータとしていただいたことが何度もあります。
それだけに、必要な部分だけに修正をかけるようにしているEAE Photographyさんの写真は、こちらが考えて仕上げたヘアメイクもそのまま表現として残していただけるので、個人的に撮影をお願いするようになりました。

シワやシミなどは修正で消すことができればもちろんうれしくはありますが、笑っているのに笑っていないように感じてしまう写真に仕上がってしまったり、その人らしさが無くなってしまうことも出てくるため、修正はし過ぎない方が良いと私は個人的に思っています。

 

少し話がそれてしまったので本題に戻します。

遺影写真の撮影をする場所はお客様の思い出の場所をはじめとしたご希望の場所で撮影を行います。
今回の撮影はお客様のご家族様との撮影ということもあり、たくさんの思い出がつまったご自宅での撮影となりました。

 

遺影写真の撮影でのヘアメイクは一般の方のヘアメイクとはちがい、いろいろな点において気をつけるようにしています。

・触れたときに痛みを感じる部分があるかどうか
・肌が荒れやすくなっているかどうか
・長時間座ることが可能かどうか
・体調が良いかどうか

主にこのようなことをこまめにお伺いしながらヘアセットやメイクをするように心がけています。
遺影写真を撮影される方はそのときの状態が良くても、持病をお持ちであったり腰痛などをわずらっている方が多いため、急な体調の変化が出てくる可能性があるからです。

今回の撮影も持病をおもちであることをお伺いしていたので、こまかく体調をお伺いしながらヘアセットやメイクを仕上げていきましたが、問題もなくヘアセットやメイクを楽しんでいただくことができて安心するばかりでした。

 

撮影に入られる前にお客様から今回遺影写真の撮影をご希望された理由などをお伺いすることができました。
お医者様から余命を宣告されたなどというわけではまったく無かったのですが、前回入院をしたときに「どうしても自分の写真を残しておきたい」という強い気持ちを抱かれたそうです。
そのことをご家族様やご両親様にお話をされたところ、まだ40代という若さであることもあって、「死ぬわけではないし早いんじゃない?」と、遺影写真の撮影をすることに対して反対されてしまったとのことでした。

『遺影写真』という言葉を聞くとお葬式のイメージがとても強いので、このような反対意見がご家族の皆様から上がってくることは分かる部分があります。
どこか不吉な部分を感じてしまったり、撮影をしたことで良くないことを引き寄せてしまうのではないかという恐怖感のようなものがあったりするのかもしれません。

ただお客様がそのときにご家族様におっしゃられたことが、「ネガティブな意味で撮影をしたいわけではなく、今生きている証として自分と家族との写真を撮りたいと思ったこと。そして、またいっしょに撮影ができるように、そのことを楽しみに長生きする意味も込めて写真に残したいと思ったから。」と言う内容でした。

EAE Photographyさんも私も遺影撮影に携わっている意義がお客様とまったく同じで、「遺影撮影は終活としての準備だけではなく、撮影をする中で楽しい時間をご家族様をはじめとした大好きな人たちといっしょに過ごし、そしてまたこれからもいっしょに過ごす時間を楽しみに長生きするための1つの材料になる撮影にしたい。」というのが一番のこの撮影の目的になっています。

EAE Photography

遺影写真の撮影風景写真です。

お客様の撮影の意図と私たちの遺影写真撮影への目的が一致していて、私もカメラマンさんもとてもうれしくありがたい気持ちでいっぱいになりました。

 

最初に家族写真を撮影後、お客様がご希望されるご自身の撮影の順番で撮影がおこなわれました。
家族写真ではご主人様と息子様とごいっしょに撮影をされたのですが、普段なかなか接することがない密接な距離感に、緊張したり照れたりされながらもとても楽しく笑顔で撮影に臨んでいただけて、ご自宅の中がとてもしあわせな空間でいっぱいになっていました。
そのあとはご主人様とお2人で撮影をし、背景紙を変えてお客様の遺影写真用の撮影を行いました。

撮影後にお客様から、「普段こんなに家族とひっつくこともないですし、写真も撮りなれていないのですごく緊張してしまって…。でもとても楽しかったです。やはり撮影をして良かったです、ありがとうございました。」
と満面の笑顔で撮影へのご感想をいただくことができて、カメラマンさんも私もとてもしあわせな気持ちでいっぱいになりました。

遺影写真用のヘアメイクから撮影まで長い時間になったのですが、お客様とご主人様が手を振って笑顔で見送ってくださり、あらためて遺影写真撮影の意味や大切を感じたように思います。

 

遺影写真撮影はネガティブなイメージが強く、良い印象をお持ちいただくことがむずかしい撮影ではありますが、「ご家族の皆さまと楽しい時間を過ごしていただきながら、長生きをするための楽しみにもなる撮影」でもあることを伝えていきたいです。

 

 

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このブログを書いた人

ヘアメイクアップアーティスト
【略歴】ブライダルヘアメイクで5年連続顧客満足度1位を獲得⇒エアブラシメイクの技術を取得⇒フリーランスに
「美容のプロフェッショナルがあなたの元へ」
ハイクオリティな仕上がりと細やかなおもてなしで特別な日を演出します
【趣味】
映画鑑賞・読書
大阪・堺市在住
A型

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