はじめまして。
私は大阪・堺市でヘアメイクアップアーティストとして活動をしている「AimaBle」の小川敬子です。
つい先日あたらしい1年がはじまったかと思えば気がつくと1月も半月が過ぎていることにとてもおどろきます。
今年の寒さはとりわけきびしく感じますが、暖かくなる春の日をまちわびながら元気に過ごしていきたいです。
昨年10月に遺影写真を中心に人物写真の撮影をされているカメラマンさんから遺影写真用のヘアメイク依頼をいただいて撮影にごいっしょさせていただきました。
今日はそのときのお話をする前に、私が遺影写真の撮影現場や福祉介護の業界でヘアメイクを担当させていただくようになった理由やご高齢者の方へのヘアメイクへの思いについてつづります。
このブログの信頼性について
このブログを書いている私は、ヘアメイクアップアーティストです。
専門学校を卒業後9年間結婚式場でブライダルヘアメイクの経験を積みました。
ブライダルヘアメイクにおいては、セントラファエロ・アンジェルミエールにて5年連続顧客満足度第1位を獲得しています。
現在はフリーランスとしてCMなどのメディア撮影から結婚式のヘアメイクなど、さまざま現場でヘアメイクアップアーティストとして活動を続けています。
それではさっそくご紹介します。
生前遺影写真撮影や福祉介護の現場でヘアメイクをする理由と思いについて
今年も年明けから新型コロナウィルスの感染がひろがっています。
高齢者施設でのクラスター発生や医療状況が日に日に悪化していることがとても心配です。
私が生前遺影写真撮影やご高齢者の方のヘアメイクに入るようになった経緯などをお話する前に、終活や遺影写真撮影についてご紹介します。
終活としての生前遺影写真撮影
「終活」という言葉が世間に広まってひさしくなります。
超高齢化社会に入っているといわれている日本では、終活を行う方が増えています。
終活の定義は、
遺言書を作成したりあらかじめお葬式やお墓の手配をととのえておいたりと、ご自身が亡くなった後だれにも負担をかけないように準備をしておくことを差します。
その準備の1つとして取り入れられていることに「生前遺影写真撮影」があります。
私は昨年秋に祖母を亡くしましたが、そのときに遺影写真として使われた写真は祖母が50代のころのものでした。
私が知っている祖母とはちがう写真の中の祖母に少し違和感を感じたことを覚えています。
終活の1つとして生前遺影撮影が行われる理由はさまざまです。
などです。
私は祖母の遺影写真を見たときに、
ととても悔いが残っています。
アメリカでは新型コロナウィルスの感染拡大でたくさんの方が亡くなられています。
新型コロナウィルスの感染拡大がはじまったころ、「いつどこで感染し、感染したら家族に会えるかどうか分からない。」という理由から、家族写真をプロのカメラマンに撮影してもらう方がとても増えたというニュースを観ました。
そこには生前遺影写真としてだけではなく、
という前向きな気持ちもこめられているそうです。
私は、この部分にとても共感しました。
生前遺影写真撮影のヘアメイクにたずさわる理由について
私は、結婚式や成人式・雑誌などの撮影現場でヘアメイクを行っていますが、ヘアメイクの仕事に代表されるこれらの業務だけではなく、特別養護老人ホーム様で開催されるファッションショーのヘアセットやメイクも担当させていただいています。
福祉介護の現場でヘアメイクを担当させていただいるのには偶然のご縁があってこそですが、1番には祖母のことがありました。
長生きをしてもらえると家族としてはとてもうれしいですが、祖母にとっては寂しさやつらい気持ちを感じることがあったようです。
そう思う理由として仲良くしていたお友達や長年生活をともにしていた祖父が先立ってしまったり思うように動けなくなっていくことから施設に入ることになり、家族に会いにくくなる状況になってしまうことが大きな原因のようでした。
長生きをしてもらえることは、家族にとってとても喜ばしいことなのに本人にとってはつらいことになる。
と模索しているときにご縁をいただいたのが、福祉介護の現場でファッションショーを開催されているフクシル株式会社様と生前遺影写真撮影を行っているカメラマンさんでした。
長年のヘアセットやメイク、そして各分野での経験や知識がたくさんのご高齢のみなさまのお役に立てられればという思いもありますが、
・楽しい時間や想い出づくりの機会をつくりたい。
・もっと長生きをしたいと思ってもらいたい。
という前向きで明るい気持ちから長生きすることを楽しんでいただけるよう、ファッションショーや生前遺影撮影にごいっしょさせていただくようになりました。
楽しく幸せな人のつながりが増える時間
写真は、2019年に兵庫県・芦屋市の特別養護老人ホーム様で開催されたお茶会イベントの様子です。
こちらの施設を利用されているご高齢者様と福祉の業界で仕事をするため勉強をしている学生さんが着物を着てお茶会をするというイベントでしたが、私はこちらでヘアセットとメイクを担当しました。
このころはまだ新型コロナウィルスの感染はありませんでしたが、施設へ入るとご家族のみなさまにお会いできる機会が減ってしまうため、ひさしぶりに若い方たちとの交流をもたれてとても喜んでくださっていました。
お孫さんの姿が重なるのか、涙されていたお姿が今も印象に残っています。
ファッションショーやイベント、そして写真撮影の場をもうけることでご家族のみなさまと会う機会を増やすことができています。
私はこれからもヘアメイクの技術をつうじてその機会をつくり、ご高齢の方とご家族との楽しく幸せな時間をたくさんつくっていきたいです。
まとめ
ヘアメイクアップアーティストという肩書きを名乗るととても華やかな仕事に思われたり一般の方には縁遠く感じられることが多いですが、私はヘアセットやメイクの技術はたくさんの方を笑顔にし、楽しく幸せな時間を過ごしていただける手段や道具の1つだと思っています。
そしてそれは長年のヘアメイクの経験からも強く実感しています。
ご高齢者のみなさまに「長生きすることはとても楽しい。もっと長生きしたい!」と思っていただけるよう、そしてご家族のみなさまと過ごせる時間を増やすきっかけとなれるようこれからも技術を活かしていきたいです。
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