(*このページは2022年2月23日に更新されました。)
「結婚式のボディメイクってどこにどういうメイクをするの?」
「ボディメイクに使う化粧品ってなにを使うの?」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
はじめまして。
わたしは大阪・堺市でヘアメイクアーティストとして活動をしている、「エマブール」の小川敬子です。
先日、結婚式のお支度でボディメイクを担当させていただいたのですが、ボディメイクとだけ聞いても、
どんな化粧品を使うのかも分からない…。
ちょっと不安でするかどうしようか迷うなぁ。
とよく分からないですよね。
今日は長年ブライダルヘアメイクアーティストとして活動しているプロならではの視点で、ボディメイクの説明と、水化粧についてくわしくご紹介をしていきます。
あなたの疑問を解消する一助となれば幸いです。
このブログを書いている私はヘアメイク歴19年です。
9年間ブライダルヘアメイクの経験を積みました。
ブライダルヘアメイクは過去にセントラファエロ・アンジェルミエールにて、5年連続顧客満足度第1位を獲得しています。現在フリーランスとしてCMなどのメディア撮影からブライダルヘアメイクなど、さまざまな現場でヘアメイクアーティストとして活動をつづけています。
それではさっそくご紹介していきます。
結婚式のボディメイクについて
結婚式でおこなうお支度は、おなじお祝いごとでも成人式とはちがいます。
結婚式のお支度内容について挙げると、
・ドレスや着物の着付け
・介添え(=アテンド)*
があります。
*介添えは介添えの方がいるばあい、わたしたちはつきません。
上記とはべつにオプションの1つとして、『ボディメイク』というものを受けていただくことができます。
ボディメイクとはお顔にファンデーションをするように、ドレスから出ている首・腕・背中・デコルテ部分にファンデーションをする体専用のメイクのことを差します。
ファンデーションといってもお顔に使うものとはまったくちがうものになります。
なぜならば、背中やデコルテ部分は皮脂分ぴつが多く汗もかきやすいため、お顔に使うものとおなじファンデーションではメイクがとても崩れやすいからです。
また和装からウェディングドレスへのお色直しのばあい、着物に肌がこすれてしまうため、ファンデーションがはがれ落ちてしまうだけでなく、肌着もよごれてしまうので、皮脂と汗にとても強いファンデーションを使う必要があります。
ではボディメイクでは、どのようなファンデーションを使うのでしょうか?
結婚式のボディメイクは水化粧をおこないます
ボディ用のメイクで使用するファンデーションは「水化粧」というものになります。
通常のお顔のファンデーションや使う道具とくらべると、まったくちがったものになります。
水化粧の道具
使い方としては、
2.お水をファンデーションに加えます。*
3.はけを使って水とファンデーションを混ぜ合わせたものを肌に塗っていき、大きなスポンジで軽くたたいてファンデーションを伸ばしていきます。
4.ファンデーションが肌に定着するよう、最後にフェイスパウダーをはたいて仕上げます。
*ファンデーションをうすめるためにお水を混ぜるのですが、乾燥肌の方のばあいはお化粧水を入れて混ぜることもあります。
どのような感じで塗っていくのかというと、イメージ的には舞妓さんが体やお顔にはけを使って白いファンデーションを塗っていくのとおなじです。
舞妓さんが使われている水化粧は、色がとても白く濃度も濃いのですが、結婚式用の水化粧は自然な肌の色や質感に見えることがたいせつであるため、水で溶いて濃度をうすくします。
また肌色に合わせる必要があるので、あかるい色と暗い色の2色のファンデーションを混ぜて色を調整していきます。
では水化粧を使ってボディメイクをすると、どのような効果を得ることができるのでしょうか?
ボディメイクで得られる効果とは
ボディメイクをすると、お顔にファンデーションをしたときとおなじ効果を体にも得ることができます。
その効果とは、
・肌に透明感が出る。
・小さな吹きでものやニキビ痕・傷などを目立たなくさせる。
効果ですが、ほかの特徴として、
・汗をかいてもメイク崩れがない
・石けんで洗い流すことができる
という点での長所もあります。
ではなぜ、メイク崩れが起きないのかというと、
水化粧は主成分が粉と水だけでできており、油が入っていないからです。
そのため皮脂と水化粧が混ざりにくいことから、汗や皮脂に強くメイクの崩れる心配がありません。
上の写真のご新婦様はボディメイクをされていますがお顔の肌色と差はありません。
それ以上にお顔とおなじように、肌のきめこまかさや透明感をご覧いただけるかと思います。
さきほどの舞妓さんのお写真からのイメージだと、水化粧はとても色が白く、肌に厚塗り感が出るように思われてしまいそうですが、結婚式用のボディメイクは肌に違和感がないように作るため、白くなったり厚塗り感が出る心配はありません。
またここ数年の和装挙式はかつらを使用することが増えてきているため、本和装においてもお顔の色を白く作ることが少なくなってきているので、ボディメイクもそれに合わせた肌色に仕上げることが増えています。
このように、体にお化粧をすることで肌の表面がなめらかでうつくしく見えたり、お顔と体との肌の質感も合わせることができるのでとても便利です。
また、ラメの入ったパールを肩甲骨や肩・鎖骨などに入れることによってお色直しのカラードレスによりはなやかさを添えたり、水化粧がくずれないように使用するフェイスパウダーに、こまかいラメの入ったパウダーを合わせて使うことによって、肌のツヤ感を上げたり全体的な雰囲気にゴージャス感を出したりすることも可能になります。
肌の表面をキレイに仕上げられることがボディメイクの最大の長所でもありますがもう1つ、汗や皮脂に強いということも強みになります。
そのため水化粧は舞妓さんのメイクだけではなく、舞台や演劇の現場においても使用されています。
Hair:Yukiko Ogawa(AimaBle)
演劇などの舞台現場では、大きな声を出してセリフを言ったり歌を歌ったりするだけでなく、大きく体を動かして表現をしながら舞台中で演技をしなければなりません。
また、舞台のうえから強い光の照明が何台も演者さんたちを照らしているためとても暑く、大量の汗をかきます。
そのような状態のなかで、わたしたちが普段使っているものとおなじファンデーションを使ってメイクをしていては、あっという間にメイクがすべてくずれてしまい、メイク直しどころの話ではなくなってしまいます(焦)
そのような現場でもメイクをくずれにくくして長時間持たせる効果のあるものが水化粧です。
結婚式の和装からウェディングドレスへのお色直しのときは大量に汗をかかれていたり、動くたびに着物が肌をこすってしまうのですが、そのような状態でもメイクくずれが起こらない点も最大の長所といえます。
まとめ
新型コロナウィルスの感染拡大以降、結婚式の形態も変わってきていてフォトウェディングなども増えています。
そのなかで、ボディメイクをご希望される方が少なくなっていたり、そのようなメイクがあることをご存じではない方も多くなってきているように思います。
一方でブライダルヘアメイクとはべつに、ボディメイクを専門に請けおわれている専門店も増えてきています。
ブライダルヘアメイクもこまかく枝分かれしつつあることを実感するばかりです。
お体の肌荒れなどにおなやみのご新婦様も多いですが、ボディメイクという技術があり、それをえらぶことができるということをこのブログをつうじて知っていただけるとうれしいですし、ボディメイクの良さも伝わるとさいわいです。
ご質問などがございましたらお気軽にご相談ください。
ヘアメイクのことはプロのヘアメイクアップアーティストにご相談ください。
エマブールでは1日1組様限定で、
結婚式や結婚式前撮りなどのブライダルヘアメイクを承っております。
ボディメイクもお支度のなかに入っているのでとてもお得です。
ブライダルヘアメイクのメニューやくわしい内容については下記よりご覧ください。
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