はじめまして。
私は大阪・堺市でヘアメイクアップアーティストとして活動をしている「AimaBle」の小川敬子です。
身分証といえば運転免許証やパスポート・保険証が主ですが、今はマイナンバーカードも含まれるようになりました。
保険証以外のそれら身分証において必要となるのが、「顔写真」です。
あなたは運転免許証の写真をどこで撮影していますか?
ちなみに私は、運転免許試験場が自宅からとても近いのでそちらで撮影をしています。
ただ運転免許試験場での撮影は、目をつむっているなどではないかぎり撮り直しをしてもらうことができないため毎回とても緊張します。
ちょうど今年、免許証の更新があって新しいものへ切り替えました。
前回の写真をとても気に入っていたので更新したくなかったのですが致し方ありません…。
そこで今年も気合いを入れてメイクをしましたが、身分証として提出をするときに自信を持って出すことのできる写真写りになってホッとしています。
今日は免許証の写真をキレイに撮るためのメイクのコツと、写真を撮ってもらうときに気を付けるポイントをご紹介します。
このブログの信頼性について
このブログを書いている私は、ヘアメイクアップアーティストです。
専門学校を卒業後9年間結婚式場でブライダルヘアメイクの経験を積みました。
ブライダルヘアメイクにおいては、セントラファエロ・アンジェルミエールにて5年連続顧客満足度第1位を獲得しています。
現在はフリーランスとしてCMなどのメディア撮影から結婚式のヘアメイクなど、さまざま現場でヘアメイクアップアーティストとして活動を続けています。
それではさっそくご紹介します。
免許証や身分証明書の写真について
免許証の写真を運転免許試験場で撮影してもらうと、
という感想をよく耳にしますし、じっさいにそう感じている方も少なくないはずです。
私は運転免許証を20代前半に取得しましたが、そのときに撮影した自分の顔写真にとてもげんなりとしたことを今も覚えています。
当時はまだヘアメイクアップアーティストとして活動をしていなかったためメイクや写真撮影についての知識と経験がない状態でしたが、ヘアメイクアップアーティストとなってからは、「免許証の写真写りはどうメイクすれば良くなるか」ということを意識してメイクをするようになりました。
なにぶん免許証の更新は数年あいだが空くことや運転免許試験場においては撮り直しをしてもらえないため何度かガッカリする写真写りになりましたが、前回の撮影からは自信を持って身分証として提示できる顔写真となり、ようやくメイクや撮影のコツをつかむことができました。
身分証の写真撮影におけるメイクの前に、なぜ私が運転免許試験場での撮影にこだわっているのかについて少しつづりたいと思います。
運転免許試験場での撮影にこだわる理由について
私が運転免許試験場での撮影になぜこだわるのかというと、
・プロに写真撮影をしてもらっても身分証として免許証を提示する機会は限られている。
・撮影とはべつに免許証の更新をしなければならないため手間と時間がかかる。
・撮影コストが高くつく。
おそらく「毎日」と答える方はとても少ないと思います。
ですが、毎日のように人目に触れる機会の少ない免許証の写真にヘアメイクや撮影料をかけるのはもったいないように感じています。
(ヘアメイクアップアーティストとしてはNGな発言かもしれませんが。)
ただしマイナンバーカードについては健康保険証と一体化していくとのことなので、プロの方にヘアメイクや撮影をしてもらうのは有りだと思います。
病院へ行くだけでも気落ちするのにマイナンバーカードの写真が残念だとさらに気落ちしてしまいそうですよね。
また写真撮影のほかにヘアメイクもしてもらうとなると数時間の時間を要します。
そこから警察署もしくは運転免許試験場へ行って免許の更新をするとなると、さらに時間と移動の手間もかかります。
プロに撮影をしてもらうと撮影料だけでもかなりの金額になるうえに照明写真機で撮影をするとこれもあまり良い写真が撮れたことがないので、私は1度で手続きと撮影を終えることのできる運転免許試験場で撮影をしています。
免許証や身分証明書の写真に自信が持てるメイクのコツと写り方について
自信を持って身分証として提示できる証明写真が撮れるようになるまで少し時間がかかりましたが、前回の撮影から良い写真写りで免許証を更新できるようになりました。
まずメイクのコツについてお伝えします。
アイメイクはいつもよりも少しだけ濃くする
普段からしっかりメイクの方はそのままで大丈夫ですが、ふだんナチュラルなメイクで過ごされている方は、アイシャドウとアイライナーを1トーン濃くしてください。
たとえば上の写真のアイシャドウを使っているとします。
この中から目のキワ(二重になる部分)に上から2つめの淡いブラウンのアイシャドウを入れているのであれば、下から2つめの濃いブラウンと混ぜて少し濃い色にします。
それを目のキワにのせます。
このときの割合としては、濃いブラウンが少し多くなるようにチップやブラシに取ってください。
なぜ色を混ぜるのかというと、濃いブラウンだけではアイメイクが全体的に濃く仕上り、キツイ印象に写ってしまう可能性があるからです。
反対に淡い色のままでは撮影用のライトで色が飛んでしまい、目元の印象がとてもうすいスッピンのような写真写りになってしまいます。
アイライナーについては、ふだん茶色を使っている方は黒に近い茶色のアイライナーを使うと目のりんかくが引き立つためぱっちりとした目の印象の写真写りに仕上がります。
またふだん茶色のアイライナーを使っている方が黒のアイライナーを使うととてもメイクが濃くなったように感じてしまいますが、黒に近い茶色のアイライナーであればそこまで違和感を感じることはありません。
メイクは自分自身に自信をつけるためにするものでもあるため、
メイクが濃くないかなぁ…。
という不安が少しでもあると良い写真写りにはなりません。
いつもよりも少し濃いけどこれなら大丈夫、と思える濃さで撮影にのぞんでください。
チークは濃いめ、リップは控えめに
チークは血色を表すと同時に顔の骨格を引き立たせる役目も持っています。
発色のポイントとしては、ほんのりと赤みを感じるていどに入れてください。
あまり発色させすぎると熱が出ているように見えてしまいます。
反対にチークがうす過ぎると、顔全体がのっぺりとしたメリハリのない印象に仕上がったり疲れているように見えてしまいます。
運転免許試験場での撮影も小さいながら照明が当たるのであるていど色が飛びます。
そのためいつもよりも少し濃いめの発色でちょうど良い写りぐあいになります。
反対にリップメイクは控えめにするのがオススメです。
血色感を感じさせる口紅やリップグロスがとても流行っていますが、リップが濃いとけばけばしい印象に写ったり、色によっては毒々しいふんいきを感じる仕上がりになってしまいます。
20代の若い方であればナチュラルな発色をするピンクやオレンジ系、30代~40代くらいの方であればベージュがかったピンクやオレンジ系、肌のくすみが気になる方やご高齢の方は少し赤みがあったり強めの発色をするピンクやオレンジ系がオススメです。
Hair & Make :|Yukiko Ogawa(AimaBle)
ハイライトやシェーディングを入れて骨格にメリハリを出す
もしあなたがハイライトやシェーディング用の化粧品をお持ちであればぜひ活用してください。
ハイライトを入れることで肌にツヤが出るため若々しくハリのある肌に魅せることができます。
また白くツヤやかに発光するので骨格に高さを出すことができ、立体感を顔全体にもたらします。
運転免許試験場の撮影では照明用のライトが正面から当たります*。
*試験場によってちがいがあるかもしれません。
そのため顔の影が飛びやすく、そのままではとてものっぺりとした写りになりやすいです。
このことからシェーディングを使って顔周りやノーズシャドウを軽く入れておくことで顔に影が入り、立体的な顔立ちにすることができるだけでなく、顔も一周り小さく魅せることができるようになります。
眉は眉尻をしっかりと濃く描く
Make :|Yukiko Ogawa(AimaBle)
眉は眉尻が一番毛量が少なく色が飛びやすいので、アイブロウパウダーやペンシルを使ってしっかりと濃く描きましょう。
上の写真は明るめの色ですが、少し暗めの色にしておくと色飛びを防ぐことができ顔の印象を引き立たせることができます。
目安としては、髪の色もよりも少し暗めがオススメです。
ただし髪の色が黒に近い方はやや明るめに仕上げるとあか抜けたふんいきに仕上がるので、髪の色よりも少し明るい色でも大丈夫です。
運転免許試験場での写真写りのコツについて
証明写真はメイクも大切ですが写り方も大切です。
つづいて運転免許試験場で写真を撮る場合の写り方のコツについてご紹介します。
あごを引きすぎない
よく写真を撮るときは、あごを引いた方がキレイに写ると言われています。
じっさい私が撮影現場に入ったときも、
「少しあごを引いてください。」
という指示がカメラマンさんからお客様に伝えられることがあります。
ただしこれはカメラマンさんがあらかじめ照明の当たり方を考えて設置し、カメラ越しにお客様を見て影の入り方などをチェックしたうえで伝えられます。
ですが運転免許試験場での撮影は、プロが撮影をするわけではないため何も言ってもらうことができません…。
運転免許試験場での撮影は正面から照明が当たるため、あごを引きすぎると影の入り方によって二重あごに見えたり目の下にクマのような影がうすく入って少し人相の悪い写真写りになってしまう可能性があります。
これは以前某テレビ番組でプロのカメラマンさんが運転免許試験場での撮影においてキレイに写るためのコツとしてお話をされていたことですが、「あごを引くのではなく、反対に少しだけ軽くあごを上げるとよけいな影が飛んでキレイな写りになります。」とおっしゃっていました。
それを聞いてから私も運転免許試験場での撮影ではやや軽くあごを上げて写るようにしていますが、本当にキレイに写ります。
メイクだけでなく写るときの顔の角度を調整したこともあって、人前に出しても恥ずかしくない証明写真を撮ることができるようになりました。
まとめ
運転免許試験場での撮影は、写真スタジオやプロのカメラマンさんの撮影とはちがい照明器具が1台しかなく正面から当てられています。
そのため顔全体の影が飛び、丸顔に写ったりのっぺりとした平面的な顔立ちに写りやすくなります。
証明写真をキレイに撮るポイントとしては、
- リップ以外のすべてのポイントメイクをいつもよりも1トーン濃くする。
- ハイライトやシェーディングを使って骨格を立体的に引き立たせる。
- 写真を撮るときにあごを少しだけ軽く上げて撮る。
ことです。
あとメイクの濃さを自分で確認する場合は、蛍光灯ではなく黄色い色の電球のある場所でメイクをチェックするのがオススメです。
電球の色が黄色の場合、化粧品にふくまれる黄色の要素が電球に吸収されるため全体のメイクの仕上がりがうすく見えるからです。
そのためメイクがうすいとスッピンのように見えます。
黄色の電球の下でメイクを見てちょうどいいメイクの仕上がり加減であれば、証明写真もちょうど良い濃さに写ります。
この内容が、いつもキレイに証明写真が撮れないと気落ちされている方のお役に立てましたらとてもうれしいです。
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