「還暦を迎えるので記念に写真を残したい」
「リラックスできる環境で生前撮影をしてもらえるところを探している」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
はじめまして。
わたしは大阪・堺市でヘアメイクアップアーティストとして活動をしている「エマブール」の小川敬子です。
外が寒いとすこし散歩に出かけるのもためらってしまいますが、春らしいあたたかさを感じられる日も出てき始めました。
梅の花が咲くころですが、これから自然が織り成すうつくしい景色を眺められる日がどんどん増えてくるので毎日がたのしみになりますね♪
先日、このようなご質問をYahoo知恵袋の中に見つけました。
あまり考えたいことではないですが、亡くなった時の祖母の遺影は抜群にキレイなものを用意してあげたいと思っています。
しかし祖母の顔には皮膚がんの手術の痕があり、少しくぼんでいて今の写真を撮られるのがあまり好きじゃないようです。
写真スタジオでは、そういった顔のくぼみなどもキレイにメイクで目立たなくしてくれることは可能なのでしょうか。
あるいは無理に今の写真を使わずに、若かったころの一番キレイな写真を遺影に使うのもいいんじゃないかと私個人は思っています。
回答期限が過ぎていたため、ご相談者様にアドバイスをして差し上げられないことがとても残念ですが、
(もしこの記事にたどり着けていただけたら。)
と思い、生前遺影撮影のヘアメイクについてや、写真修整のこと、そしてわたしの考えなどを交えながらご回答をつづっていきたいと思います。
それではさっそくつづって参ります。
生前に撮影する遺影写真について
「終活」という言葉が日常で聞かれるようになってひさしくなりますが、元気に過ごしていると終活に対してすこし気後れしてしまったり、生前撮影をしようと促してみても、気乗りしない素ぶりをされてしまうと、それ以上は言葉をかけづらくなってしまうのではないかと思います。
わたしもあなたとおなじでした。
ですが祖母が99歳になり、白寿のお祝いに撮影をしようと思った矢先に他界してしまい、
(もっと早くいっしょに撮影をしていればよかった…。)
と、今でもとても後悔しています。
この記事を読んでいただいているあなたには、わたしとおなじ思いをしていただきたくないので、ご家族の方にお話をしやすいよう生前撮影についてご紹介していきたいと思います。
生前遺影写真用のヘアメイクについて
Yahoo知恵袋に投稿されていた方のご相談の中に、
「祖母の顔には皮膚がんの手術の痕があります。
写真スタジオでは、そういった顔のくぼみなどもキレイにメイクで目立たなくしてくれることは可能なのでしょうか。」
とありました。
こちらのご質問についてですが、くぼみの程度にもよりますが、メイクで目立たなくさせることは可能です。
ニキビ痕にもおなじことが言えますが、くぼんでいるところは肌に影ができるため暗くなっています。
そのため、化粧下地やコンシーラーなどを使ってくぼみにできる影をうすくし、くぼみが目立たなくなるように肌色を整えていきます。
ただし、くぼんでいる範囲が大きかったり、深くくぼんでいるばあいにはメイクでカバーすることがむずかしくなります。
このようなくぼみについては撮影のときにカメラマンさんが、照明でくぼんでいる部分に光を当てて影を飛ばしたり、撮影後の写真修整でキレイにくぼみを補正・加工して整えてくれます。
*写真スタジオによっては、写真の加工や修整には別途費用が必要なばあいがありますので、事前に確認されることをオススメします。
たいていのばあい撮影のときに照明を使って、くぼみやシミなどを飛ばすように工夫されるカメラマンさんがほとんどです。
なぜかというと、影を飛ばさずに写真の加工や修整だけでくぼみなどを消してしまうと、その部分だけ肌の質感がなめらかになり過ぎてしまい、反対に目立ってしまうためです。
メイクで気になる部分を修整し、さらに照明を使ってくぼみやシミなどの影を飛ばすことで修整を最小限におさえられ、肌質が均一でうつくしい仕上がりの写真に仕上げることができます。
ちなみにこちらの女性のお写真は修正が入っていません。
当初は写真修正を行ってからデータをお客様に納品されたそうなのですが、修正されたお写真をご覧になられたお客様が、
「なんだかわたしじゃないみたい…。修整せずにそのままの写真データをいただけませんか?」
というお問い合わせがあったそうです。
こちらのお客様のメイクはわたしが担当させていただいたのですが、メイクと撮影の照明だけでもこれほどの仕上がりになります。
遺影写真用に撮影した写真をご覧いただく機会はあまりないかと思いますが、今のあなたの姿のままでうつくしい仕上がりになることをご実感いただけると幸いです。
生前遺影写真は終活だけではなく、記念写真として撮影される方もおられます
「終活」や「生前撮影」と言葉にすると、あまり撮影に対して良いイメージを持っていただきにくいようですが、生前撮影をされる方の多くは、還暦などのお祝いや、セカンドライフとして新しく始められた趣味を記念として残すために撮影をされる方も多いです。
そのため、緊張感のある空気感の中で撮影をするというよりは、笑顔と笑い声に包まれた、とてもたのしい空間での撮影になります。
そして撮影が終わられると、
「また何年か後に元気な姿を撮影したいから長生きしないと(笑)」
と、満面の笑顔でおっしゃられます。
またなかには、40代や50代の方にも生前撮影をご希望される方がおられます。
若くして撮影をご希望される方の想いとしては、
というものです。
わたしの母は60代半ばなのですが、母も、
「今が一番若いからこの状態を撮影しておいて、それを遺影写真に使いたい。」
とよく口にしていたりします。
(そのわりには、「その前にやせないと(汗)」と言いながら、お菓子をつまんでいたりしますが…(苦笑))
まとめ
いかがでしたでしょうか。
生前撮影や遺影写真について知っていただき、見方を変えていただけましたらとてもうれしいです。
わたしの祖母の遺影写真には、祖母が50代のころ旅行へ行ったときに撮影した集合写真を引き伸ばしたものが使われていました。
その写真の祖母はわたしの記憶の中にはいない姿だったので、面影は感じられるものの、とても違和感を感じてしまい、
(やっぱりもっと早く撮影をしてあげればよかった…。)
と、今もとても後悔しています。
Yahoo知恵袋にご相談をされていた方が、
「無理に今の写真を使わずに、若かったころの一番キレイな写真を遺影に使うのもいいんじゃないかと私個人は思っています。」
とつづられていましたが、ご本人様が望まれるのであればそれが一番望ましいと思います。
祖母の葬儀を通じてわたしが思ったことは、
「遺影写真は本人が亡くなってからこちらで選んでしまうけど、中には使ってほしくない写真もあるかもしれない。
だから、生きているときに使ってほしい写真があるのかどうか、または撮影しても良いのかどうかを聞いてあげなければいけないな。」
ということでした。
生前遺影写真を記念撮影としてや、長生きするためのたのしみの1つとしてとらえていただけると、この撮影にヘアメイクとしてたずさわる者としてとてもうれしいです。
最後までご高覧いただき、誠にありがとうございます。
ご質問などがございましたらお気軽にご相談くださいませ。
ヘアセットやメイクのことはプロのヘアメイクアップアーティストにご相談ください。
生前遺影写真用のヘアメイクを承っております。
1日1組様限定のため、ヘアメイクや撮影のあいだもゆっくりと安心してお過ごしいただけます。
遺影写真に長けたカメラマンの手配も可能です。
遺影写真用ヘアメイクの詳細や価格については下記をクリック下さい。
Oldy Portrait 時を彩る、自然な美しさを 年齢を重ねるごとにオシャレや美しさを楽しむことが恥ずかしいと感じる方が多くいらっしゃいます。 エマブールは『エイジング・グレースフル=上品なエイジング』[…]
エマブールの出張ヘアメイクが19年間選ばれつづける理由については
ホームページをご覧ください。
Concept “美容サロンがあなたの玄関先へ!” 幸せと笑顔を届ける出張ヘアメイク AimaBleはフランス語で “丁寧“、“心のこもった“という意味があります。 ヘアメイクを通じて 『たくさんの人たち[…]
生前遺影写真用ヘアメイクに関するご依頼は下記よりお問い合わせねがいます。
ご質問もお気軽にお問い合わせください。
エマブール インスタグラム
LINEアカウントID:@cep8118C