はじめまして。
わたしは大阪・堺市でヘアメイクアップアーティストとして活動をしている、「エマブール」の小川敬子です。
梅雨入りすると気温は高くなくても湿度がどんどんと高くなり、むし暑く感じる日が増えてきますよね。
湿度の上昇とともに気になるのが、「化粧くずれ」ではないでしょうか。
その化粧くずれを防いでくれる優秀なお化粧品として過去に、フェイスパウダーについてご紹介しました。
ヘアメイクアーティスト・エマブールの小川敬子です。 フェイスパウダーについて、このようなご質問をいただきました。 「ベースメイクレッスンを受けたときに、フェイスパウダーの使い方を教えてもらってからメイク崩れがなく[…]
今日はそのフェイスパウダーがさらなら進化を遂げているので、そのことについてくわしくご紹介していきたいと思います。
このブログの信頼性について
このブログを書いているわたしは、ヘアメイク歴19年のヘアメイクアップアーティストです。
9年間ブライダルヘアメイクの現場で経験を積みました。
ブライダルヘアメイクにおいては、セントラファエロ・アンジェルミエールにて5年連続顧客満足度第1位を獲得しています。
現在フリーランスとして、CMなどのメディア撮影からメイク講師など、さまざまな現場でヘアメイクアップアーティストとして活動をつづけています。
それではさっそくご紹介していきます。
フェイスパウダーの進化について
わたしは長年「チャコット」という舞台メイクを中心に、お化粧品の製造販売をされているメーカーさんのフェイスパウダーを愛用しています。
その理由としては、化粧くずれをしっかりと防いでくれるためです。
上にも挙げましたが舞台メイクといえば、しっかりと濃いメイクをするという印象があります。
それには理由があって、遠くに座っているお客様にも、演者さんのお顔や表情がしっかりと伝わるようにするためです。
メイクが濃くなるとお化粧品にふくまれる油分も増えます。
それが汗や皮脂と混ざることによってメイクがとても崩れやすくなります。
そのメイク崩れを防ぐために使うのが、フェイスパウダーです。
フェイスパウダーには上の写真のように、粉状のものと固形のものがあります。
それぞれの説明については以前ブログでご紹介しているので割愛しますが、フェイスパウダーの中でも粉状になっているタイプのものは水と油分が入っていないため、汗や皮脂などを吸収し、長時間メイクがくずれないようベースメイクを守ってくれます。
わたしはメイク講師もしていますが、おもには撮影や結婚式場でヘアセットやメイクをおこなうことが多いです。
撮影や結婚式の場は緊張したり強いライトに当たることが多くなるため、汗をかくことがとても多くなります。
また外でのロケーション撮影や結婚式にいたっては、メイクをして過ごす時間がとても長く、夏の外での撮影はとくにベースメイクがくずれやすい過酷な状況となります。
そのような中で、長時間メイクがくずれないようにベースメイクを作りこむことはとても大切です。
そこで活躍してくれるのが、先ほどからご紹介しているフェイスパウダーになります。
そのフェイスパウダーも当然のことながら使っていくと減っていくのですが、ストックしているものも無くなってしまったので、先日美容商材を取りあつかっているお店に仕入れに行きました。
売り場へ行くと見慣れているフェイスパウダーが置いていると思ったのですが、なんと!パッケージがリニューアルされているだけでなく、さまざまな効果を肌にもたらすものまであたらしく販売されていました。
ヘアメイクアップアーティストになってからずっとチャコットのフェイスパウダーを使いつづけていますが、あたらしい種類が出たのは初めてのことなので、それぞれの質感をテスターで見くらべることにしました。
今回チャコットからあたらしく販売されているフェイスパウダーには3つの種類があります。
・グロウ
・モイスト
マットとはツヤがないという意味になるのですが、文字通り、付けるとまったくツヤのない仕上がりになります。
そのためわたしは振袖や白無垢といった和装メイクのときによく使っています。
よく使っているといいますか、もともとチャコットのフェイスパウダーからは色の種類は肌に合わせていろいろ出ていますが、肌にあたえる質感についてはこのマットしか販売されていなかったんです(笑)
今回そこへあらたに加わったのが、「グロウ」と「モイスト」です。
グロウとはツヤという意味があるのですが、グロウのフェイスパウダーにはツヤが出るようこまかい粒子のラメが混ざっています。
さわってみるとサラサラとした質感なので、マットのフェイスパウダーにラメを加えて作られているのだと思います。
肌につけてみるとほどよいラメ感が出るので、アラフィフ世代以上の方のベースメイクの最後に使うと自然なツヤ感を出すことができそうです。
またラメが入っていることによって光を反射する効果を得ることができるので、毛穴やくすみといった肌のなやみも飛ばしてくれる効果が得られます。
そしてモイスト。
これはしっとり感という意味になるのですが、わたしはこのフェイスパウダーが一番気になりました。
正直なところグロウのパウダーは、マットに手持ちのこまかいラメのパウダーを混ぜて作っていたこともあるので興味が注がれませんでした(苦笑)
でもフェイスパウダーでモイストって…。
肌にしっとりした質感をあたえるためには粉以外の水か油が入っているはずなのですが、これらの配合が多くなるとプレストパウダーとおなじように、フェイスパウダーよりもメイク崩れしやすくなるため撮影では使えません。
そのようなことからどのくらいメイクがくずれにくいのか、またメイクを崩さずどのようにして肌にしっとりしたうるおいをあたえることができるのかという点がとても気になりました。
モイストのフェイスパウダーの見た目についてですが、マットと大差はありません。
さらさらとした感じが写真からも伝わると思います。
モイストを手に取ってみるとこのような質感になります。
マットは肌に付けると小麦粉をのせたように粉っぽく肌の表面に付着するのですが、モイストの方はモイストというだけあって粉っぽさはありません。
だからといってベタベタする感じもありません。
マットほどのさらっさらの質感にはもちろんなりませんが、ほどよくサラッとした感じを残したまま、すこししっとりとした質感を肌にあたえてくれます。
とはいえ肝心なのはベースメイクで使ってからの効果です。
その効果を試すためにも、今回はモイストのフェイスパウダーを買いました。
モイストのフェイスパウダーをベースメイクで使ってみた使用感について
つぎの日さっそくその効果を見るため、自分のメイクで試してみました。
わたしはフェイスパウダーを部分使いしているのですが、お顔の右半分はモイストを、左半分にはマットのフェイスパウダーを使って、どちらの方がメイクがくずれにくいのか、またモイストはどのくらいの時間、肌を保湿してくれるのかを検証してみました。
じっさいにベースメイクの上から使ってみると、サラサラとした質感はマットの方が強いです。
反対にモイストの方は何度重ねづけをしてもサラサラとした質感になることはなく、肌にしっとりとした感触を感じることができます。
そのまま夜メイクを落とすまで過ごしていたのですが、おどろくことに、モイストの方もメイクがくずれることはありませんでした。
わたしとしては遅くても、夕方ころにはメイクがくずれてムラになっているところが出てくると思っていたので、これはとてもおどろきです!
ただ、メイクを落とす前にもう1度フェイスパウダーをつけた部分を触ってみたのですが、ベトベトとした質感は、やはりモイストの方が強かったです。
そのためこれからむかえる真夏の暑さの中では、夕方までベースメイクをキレイに保つことはむずかしいのではないかと思っています。
これについてはまた実験してみたいと思います。
またマットのパウダーと大きくちがう点として、肌にツヤを出すハイライトを使ってもメイクがよれない点がとても良かったです。
マットのフェイスパウダーは油分を吸収してしまうので、その上からハイライトをのせるとその部分だけメイクがよれてとても汚くなってしまいます。
ですがモイストのばあい、もともとがすこししっとりとした質感に仕上がるため、上からハイライトをのせてもベースメイクがよれて汚くなることはありませんでした。
ばあいによってはフェイスパウダーをお顔全体に付けることもあるのですが、そのようなときにマットのフェイスパウダーだと仕上がりが汚くなってしまうので、ハイライトはパウダーしか使うことができないのですが、モイストであれば油分の多いハイライトも使うことができるので、いろいろなメイクで使うことができそうです♪
まとめ
今回あたらしく販売されたチャコットのフェイスパウダー。
今までのマットタイプだけでなく、あらたにツヤをあたえるグロウと、しっとりした肌に仕上げるモイストが販売されています。
わたしは今までマットタイプのパウダーを愛用していましたが、今回モイストタイプを使ってみて、
・肌がしっとりするのにメイクがくずれにくい。
・フェイスパウダーの上から使ってもメイクがよれて汚くならない。
ということを実感することができました。
20年近くヘアメイクをしていますが、時代の流れとともにメイクが変わるのに合わせてお化粧品も進化していきます。
その中でフェイスパウダーは大きな変化を見ることがありませんでした。
ですが今回、フェイスパウダーも時代に合わせて進化していることを知ることができて、良い知識を手に入れることができました。
メイクの仕上がりを大きく左右するのは技術はもちろんですが、使うお化粧品もとても大切です。
マットとモイスト、2つの質感がちがうフェイスパウダーを仕入れたことで、メイクの仕上がりや表現の幅を広げることができるようになってとてもうれしいです。
これからの季節はとくにフェイスパウダーが活躍してくれるので、使い分けをしてよりうつくしいメイクアップをご提供していきたいです。
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