はじめまして。
私は大阪・堺市でヘアメイクアップアーティストとして活動をしている「AimaBle」の小川敬子です。
以前ブログでシンガポールにお住まいの方からオンラインによるヘアメイクレッスンの受講依頼をいただいたことをつづりました。
第1回目につづいて第2回目となるレッスンが完了しましたのでブログでご紹介したいと思います。
ただエマブールのオンラインヘアメイクレッスンは、マンツーマンでのレッスンを主体としているためビフォーアフターやレッスン中の写真をご紹介することができませんのでご了承のほどよろしくお願い申し上げます。
ではさっそくご紹介します。
シンガポールにお住まいの方へ和髪のヘアアレンジレッスンを開催しました
前回のレッスンは、ドレスなどの洋装用に巻き髪のキレイな作り方やポニーテールの結い方などをオンラインレッスンしました。
今回は、振袖を着てハーフ成人式用の撮影をされるとおうかがいしていたので和髪のアレンジレッスンです。
まず前回の復習としてヘアアイロンを使って髪全体を巻いていただきました。
巻き髪はポニーテールやハーフアップなどの毛先をカールさせるときにもおこないますが、和装用のアップスタイルのときにも必要です。
なぜかというと、毛先を巻かずに髪をアップにした場合シニヨン(おだんご)スタイルなどで最後に毛先を処理するときに毛先がピンと飛び出しやすくキレイにまとめにくいためです。
とくに髪にレイヤー(段)の入っている方ほど髪を巻いておくことをオススメします。
ロープ編みやみつあみなどにした髪をルーズに崩したときにレイヤーが入っていると毛先が毛束の途中から飛び出てきやすいのですが、カールがついていると中にピンで留めたりなどして処理がしやすくなるからです。
お客様はヘアレッスン用のウィッグをお持ちだったのでそれを使ってレッスンをおこないましたが、ツヤのあるとてもキレイな巻き髪に仕上げられていました。
髪を巻いて土台を仕上げたら、さっそく和髪のアレンジレッスン開始です。
和髪とは、時代劇などでよく目にするような日本髪や夜会巻きのような面をキレイに整えた髪型全般を指します。
Hair & Make : Yukiko Ogawa(AimaBle)
こちらのヘアスタイルも和髪のアレンジです。
和髪を作るうえでむずかしい点は、
1.面を均一な高さで整えること
2.逆毛を立てること
です。
たとえば日本髪の場合、両耳上に「まげ」と呼ばれるふくらみを作ります。
このふくらみや大きさを左右おなじにしなければなりません。
また面もキレイにツヤが出るよう整える必要があります。
そのため技術を習得するためには、何度も練習をしなければなりません。
ですが今回は撮影までの日数がほとんど残っていなかったためまげを作らず、片方のサイドにシニヨンでボリュームを出した髪型をレッスンすることにしました。
このスタイルであれば、ロープ編み・ポニーテールを使えば作ることができるためです。
ただ1つお客様からご要望として、
頭のてっぺんの部分も少し高さを出したいです。
とおっしゃっていたので、逆毛の立て方とホットカーラーの巻き方も組みこみました。
まずは、トップの高さをキレイに出すために必要となるホットカーラーの巻き方を練習しました。
ここでヘアアイロンではなくホットカーラーを使う理由は、
からです。
夜会巻きのように頭のトップの部分に少し高さやボリュームを出す場合、ヘアアイロンでは毛先にばかり熱が伝わり、かんじんのふくらみ部分に丸みをしっかりとつけることができません。
上の写真のような頭のトップ部分のふくらみを作るときにホットカーラーを使用します。
ホットカーラーは、手で直接触ってもヤケドすることはありません。
そのためジワジワと髪に熱を伝えながらカールをつけていくので髪を傷めることも少ないです。
また巻いたままメイクをしたりなどしながら冷ますことで、しっかりとキレイな丸みやカールを髪につけることができます。
上記の理由からホットカーラーの使い方を練習しました。
少し苦戦されながらも、キレイに巻くことができるようになられていました。
ホットカーラーを冷ましている間にロープ編みの練習へ。
ロープ編みは、最近のヘアアレンジでもっとも大切な技術の1つに入ります。
というのもロープ編みをそのままアレンジとして生かすこともできれば、ところどころ引き出してルーズに崩すことでフワッとしたこなれ感を出すこともできます。
またシニヨン部分をロープ編みにして崩すことでボリュームのあるはなやかなヘアアレンジにすることができたりと、ロープ編みだけでさまざまなアレンジをすることができるようになるからです。
Hair &Make : Yukiko Ogawa(AimaBle)
ロープ編みを使ったアレンジスタイルです。
今回最終的に仕上げる髪型も、両サイドとシニヨン部分でロープ編みを使用するためしっかりと練習しました。
といってもロープ編み自体はとても簡単に作ることができるので、キレイな引き出し方と崩し方を中心にレッスンしています。
前回のレッスンであみこみを少し引き出す練習をしていたこともあって、こちらはすぐに習得していただけました。
ロープ編みの練習をしている間にホットカーラーの熱が冷めたので、いよいよむずかしい逆毛の立て方を練習しました。
逆毛をキレイに立てることができるようになると、毛束をピンとまっすぐきれいに立てることができます。
反対にいうと、ピンと毛束が立たなければ逆毛がキレイに入っていないということです。
むずかしいとよく言われる逆毛ですが、これも簡単でキレイに立てるコツがあります。
大切なのは、
・コーム(くし)の使い方
・毛束の持ち方
・逆毛を立てる位置
これらを1つずつお伝えしながらいっしょにゆっくりと逆毛を立てていきました。
慣れるとおもしろいように逆毛が立つので、とても楽しく逆毛を作ってくださっていました。
つづいて面の整え方をレッスン。
このときキレイに整えようとし過ぎてクシで何度もとかしてしまうと、せっかく立てた逆毛がすべて取れてしまいます。
そのためここでもコームの使い方と表面の整え方を伝えながらいっしょに面を整えていきました。
簡単にしているように見えますが、やってみるとむずかしいんですね。
1つ1つに意味と手間が必要なことも納得できます。
なのでできるようになるとうれしいですね。
とおっしゃってくださっていました。
説明がキチンと伝わって私もとてもうれしかったです。
そしてレッスンは、最後のおおづめへ。
前回レッスンしたポニーテールの作り方を思い出しながら髪をまとめ、両サイドのロープ編みもポニーテールに合わせていきます。
そして最後に残っている毛先でシニヨンを作ったらルーズにほぐして完成です。
仕上がった髪型をご覧になられて、
この髪型もすごくかわいいですね。
しっかりとおさらいをして撮影にのぞみます。
とご満足いただくことができて安堵するばかりでした。
後日、撮影後の写真とともにメールを送ってくださいました。
当日はさまざまなハプニングもあったとおうかがいして内心冷や冷やしましたが、
お陰様でおすすめいただいたヘアが2人にとても良く似合っており、とても満足いく写真が撮れました。
これを機にもっとヘアメイクのことを学んでみたいです。
ほんとうにありがとうございました。
またよろしくお願いいたします♪
とつづってくださっており、安堵の気持ちとともにとてもうれしい気持ちでいっぱいになりました。
今回は写真のご掲載許可をいただいていないためご紹介できませんが、またお客様とご連絡をする機会をいただけましたらご掲載させていただくことが可能かどうかおうかがいしてみたいと思います。
2日間レッスンをご受講いただき誠にありがとうございました。
わたくしの方こそ今後とも宜しくお願い申し上げます。
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