はじめまして。
私は大阪・堺市でヘアメイクアップアーティストとして活動をしている「AimaBle」の小川敬子です。
先週あるSNSサイトで『アイライナー』がトレンドワードに上がっていました。
あたらしいアイライナーが発売されたのかと思って見てみると、ある方が投稿したアイライナーについての記述が非難を浴びているようでした。
その内容は、リキッドアイライナーを使うと古くさいメイクになるというニュアンスの内容でした。
*内容はあえて少しやわらかく表現しています。
投稿をされている方は私とおなじヘアメイクアップアーティストではなく、過去に美容部員をされている方とのこと。
このような投稿をされていることをとても残念に思いました。
今日は、化粧品と流行りのメイクについて私が思っていることを綴りたいと思います。
このブログの信頼性について
このブログを書いている私は、ヘアメイクアップアーティストです。
専門学校を卒業後9年間結婚式場でブライダルヘアメイクの経験を積みました。
ブライダルヘアメイクにおいては、セントラファエロ・アンジェルミエールにて5年連続顧客満足度第1位を獲得しています。
現在はフリーランスとしてCMなどのメディア撮影から結婚式のヘアメイクなど、さまざま現場でヘアメイクアップアーティストとして活動を続けています。
ヘアセットやメイクの流行の移り変わりについて
私は長年ヘアメイクという仕事に就かせていただいています。
長い年月を美容についやしていると、年代ごとの「流行り」とその移り変わりの早さをとても実感します。
80年代のバブル全盛期・コギャルブーム・コンサバ*が流行った時代。
そしてギャルメイクが流行り、今はナチュラル志向へと言葉で表現をしても移り変わりを感じとっていただけると思います。
*コンサバとは…保守的なスタイルのこと。
メイクや髪型の流行りに応じて化粧品やヘア用品もどんどん進化しています。
たとえばウェットスタイルをつくり出すために使われているヘアオイルやバームもその1つ。
そしてメイクで挙げるならば、ギャルメイクを象徴するしっかりとしたアイラインを引くために開発された「ジェルライナー」です。
髪型やメイクは、時代背景を映し出しているともいわれています。
バブル全盛期のころの日本は、とても景気が良い時代であったため華やかな髪型やメイクが流行りました。
そしてバブルが崩壊するとともに保守的なスタイルが人気となり、コンサバティブなファッションが流行しました。
使う化粧品で流行遅れのメイクにはなりません
ジェルライナーやヘアオイルのように流行に合わせて化粧品やヘア用品も進化していきます。
ですが、昔からあるリキッドアイライナーや練りチークといったものを使うことによってメイクが古くさくなることはありません。
なぜならば化粧品は使うものであり、メイクは技術を使って表現するものだからです。
また使うことによって古くさいメイクに仕上がってしまう化粧品であれば、すぐに売れなくなってしまうため市場から消えてしまうはずです。
私も過去にギャルメイクが流行っていたころ、MACのジェルアイライナーを愛用していました。
ですがそれはただ単に流行りのメイクで使われているからという理由だけではありません。
流行りのアイラインを引くために使いやすく、またイメージを表現がやすくなることから時間を短縮してメイクを仕上げることができるようになるという機能性を重視して使っていました。
当時は、付けまつげも2枚3枚とかさねて使うほど濃くしっかりとしたアイメイクが流行っていました。
そのためまつげのボリュームに負けないようなアイラインを引くためには、しっかりとした濃く太いラインを引く必要が出てきます。
リキッドアイライナーはほそい線をキレイに描くのにはとても使いやすいですが、しっかりとした太さを出すためにはなんどもラインを引き足していく必要があるため時間がかかります。
このような理由で私は機能性を重視してジェルアイライナーを使っていましたが、目尻のラインを長くはね上げるときはリキッドアイライナーに持ち替えるなどして使い分けていました。
現在のメイクで私が使っているアイライナーについて
ギャルメイクのブームが過ぎ、ナチュラル志向のメイクが流行るようになった今はジェルアイライナーから茶色のリキッドアイライナーを使うようになりました。
その理由は、
・細くきれいな線を引きやすい。
・遠くからの撮影でも目の印象をはっきりとさせることができる。
・近くで見ても違和感のない自然なアイメイクに仕上がる。
とからです。
Hair & Make : Yukiko Ogawa (AimaBle)
ですが、メイクで表現する内容やお客様の目の形などに合わせてジェルアイライナーやペンシルライナー・リキッドアイライナーを使い分けています。
それが化粧品は使うものであり、メイクは技術をつかって表現するものの言葉の意味です。
メイクをするうえでもっとも大切なこととは
メイクをする上でもっとも大切なことは、
・自分に自信を持てるようになる
・自分の個性を大切にする
・そのときの自分の気持ちに合わせてメイクをする
ということです。
たとえば今までリキッドアイライナーを使ってアイラインを引いていたのにジェルアイライナーに変えたことでメイクがむずかしくなったりアイメイクが濃く感じるようになってしまったりすると、外へ出て友達に会う自信が一気になくなってしまうはずです。
また「みんながしているから」とまったくおなじメイクをしていては、自分自身の良さや個性を消してしまうことになります。
プリクラで撮影した顔がみんなおなじになることといっしょです。
メイクは自分に自信を持つためにすることが大切ですが、そのときの自分の気持ちに合わせることも大切です。
かなしいときや気持ちが落ちているときは、いつもよりも少し強めにアイメイクをしてみる。
反対に気持ちが高ぶっていたりイライラしやすくなっているときは、アイメイクを弱める。
これは美容家のIKKOさんも著書『IKKO 心の格言200』のなかでおなじことをおっしゃっています。
さいごに
今回「アイライナー」という言葉がトレンドに上がって非難されるほど注目をあつめたのは、リキッドアイライナーを使うことを強く否定する書き方がされていたためだと思いますが、もっとちがう表現をしたり流行りのアイメイクにするためにはどのようなアイライナーを使えば良いのかも説明していれば、このようなことにはなっていなかったのではないかと思います。
またこの件を知っておなじ美容にたずさわる者として私もブログをつづりましたが、気をつけていかなければならないなと痛感しました。
化粧品は、これを使うと流行りのメイクにならないのでダメということはありません。
ちょうど先週『ナチュラルな印象に仕上がるアイメイクの仕方』についてブログを更新したばかりですが、メイクを表現するための技術も大切です。
あなたが使いやすいと思う化粧品を使う方が、きれいにメイクが仕上がります。
またその化粧品を使って流行りのメイクに仕上げるのであれば、その技術について調べたり学べば良いんです。
自分の個性・今の気持ち、そして自分に自信が持てるようになることを大切に化粧品を使ってメイクをしてください。
ナチュラルで印象的なアイメイクにする方法については、エマブール ホームページ内ブログ |ナチュラルなのに印象的なアイメイクにするメイクの方法についてをご覧ください。
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『たくさんの人たちに心のこもった技術を届ける』
という想いを込めて仕事をしています。
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