はじめまして。
私は大阪・堺市でヘアメイクアップアーティストとして活動をしている「AimaBle」の小川敬子です。
梅雨入りすると気温は高くなくても、湿度がどんどんと高くなりむし暑く感じる日が増えてきます。
湿度の上昇とともに気になるのが、「化粧くずれ」ではないでしょうか。
その化粧くずれを防いでくれる優秀な化粧品として過去にフェイスパウダーについてご紹介しました。
今日はそのフェイスパウダーが、さらなら進化を遂げているのでそのことについてくわしくご紹介します。
このブログの信頼性について
このブログを書いている私は、ヘアメイクアップアーティストです。
専門学校を卒業後9年間結婚式場でブライダルヘアメイクの経験を積みました。
ブライダルヘアメイクにおいては、セントラファエロ・アンジェルミエールにて5年連続顧客満足度第1位を獲得しています。
現在はフリーランスとしてCMなどのメディア撮影から結婚式のヘアメイクなど、さまざま現場でヘアメイクアップアーティストとして活動を続けています。
それではさっそくご紹介します。
フェイスパウダーの進化について
私は長年「チャコット」という舞台用の衣装や化粧品などの製造販売をされているメーカーさんのフェイスパウダーを愛用しています。
その理由は、化粧くずれをしっかり防いでくれるからです。
上にも挙げましたが、舞台メイクといえばしっかりと濃いメイクをするという印象があります。
それには理由があって、遠くに座っているお客様にも演者さんの顔や表情がしっかりと伝わるようにするためです。
メイクが濃くなると、化粧品にふくまれる油分も増えます。
それが汗や皮脂と混ざることによってメイクがとても崩れやすくなります。
そのメイク崩れを防ぐために使うのが、フェイスパウダーです。
フェイスパウダーには、粉状のものと固形のものがあります。
それぞれの説明については以前ブログでご紹介しているので割愛しますが、粉状になっているフェイスパウダーは水と油分が入っていないため汗や皮脂などを吸収し、長時間メイクがくずれないようベースメイクを守ってくれます。
私はメイク講師もしていますが、おもには撮影や結婚式場でヘアセットやメイクをおこなうことが多いです。
撮影や結婚式の場は、緊張したり強いライトに当たることが多くなるため汗をかくことがとても多くなります。
また外でのロケーション撮影や結婚式にいたってはメイクをして過ごす時間がとても長く、夏の外での撮影はとくにベースメイクがくずれやすい過酷な状況となります。
そのような中で長時間メイクがくずれないようにベースメイクを作りこむことはとても大切。
そこで活躍してくれるのが、先ほどからご紹介しているフェイスパウダーになります。
そのフェイスパウダーも当然のことながら使っていくと減っていきますが、ストックしているものも無くなってしまったので先日美容商材を取りあつかっているお店へ仕入れに行きました。
売り場へ行くと見慣れないフェイスパウダーが置いていると思ったら、なんと!パッケージがリニューアルされているだけでなくさまざまな効果を肌にもたらすものまであたらしく販売されていました。
ヘアメイクアップアーティストになってからずっとチャコットのフェイスパウダーを使いつづけていますが、あたらしい種類が出たのは初めてなのでそれぞれの質感をテスターで見くらべました。
今回チャコットからあたらしく販売されているフェイスパウダーには3つの種類があります。
・マット
・グロウ
・モイスト
マットとはツヤがないという意味になりますが、文字どおり付けるとまったくツヤのない仕上がりになります。
そのため私は、振袖や白無垢といった和装メイクのときによく使います。
よく使っているといいますか、もともとチャコットのフェイスパウダーからは肌色に合わせていろいろな色のフェイスパウダーが出ていますが、肌にあたえる質感についてはこのマットしか販売されていませんでした。
今回そこへあらたに加わったのが、「グロウ」と「モイスト」です。
グロウとはツヤという意味ですが、グロウのフェイスパウダーにはツヤが出るようこまかい粒子のラメが混ざっています。
さわってみるとサラサラとした質感なので、マットのフェイスパウダーにラメを加えて作られているのだと思います。
肌につけてみるとほどよいラメ感が出るので、アラフィフ世代以上の方のベースメイクの最後に使うと自然なツヤ感を出すことができます。
またラメが入っていることによって光を反射する効果を得ることができるため、毛穴やくすみといった肌の悩みも飛ばしてくれる効果も得られます。
そしてモイスト。
これはしっとり感という意味になりますが、私はこのフェイスパウダーが一番気になりました。
フェイスパウダーでモイストって…。
肌にしっとりした質感をあたえるためには粉以外の水や油が入っているはずですが、これらの配合が多くなるとプレストパウダーとおなじようにフェイスパウダーよりもメイク崩れしやすくなるため撮影では使えません。
そのようなことからどのくらいメイクがくずれにくいのか、またメイクを崩さずどのようにして肌にしっとりとしたうるおいを与えることができるのかという点がとても気になりました。
モイストのフェイスパウダーの見た目は、マットと大差はありません。
さらさらとした感じが、写真からも伝わると思います。
モイストを手に取ってみると、このような質感になります。
マットは肌に付けると小麦粉をのせたように粉っぽく肌の表面に付着しますが、モイストの方はモイストというだけあって粉っぽさはありません。
だからといってベタベタする感じもありません。
マットほどサラサラの仕上がりにはもちろんなりませんが、ほどよくサラッとした感じを残したまま少ししっとりとした質感を肌に与えてくれます。
とはいえ肝心なのは、ベースメイクで使ってからの効果です。
その効果を試すためにも、今回はモイストのフェイスパウダーを買いました。
モイストのフェイスパウダーをベースメイクで使った使用感について
つぎの日、さっそくその効果を見るため自分のメイクで試してみました。
私はフェイスパウダーを部分使いしていますが、顔の右半分はモイストを、左半分にはマットのフェイスパウダーを使ってどちらの方がメイクがくずれにくいのか、またモイストはどのくらいの時間肌を保湿してくれるのかを検証しました。
ベースメイクの上から使ってみると、予想どおりサラサラとした質感はマットの方が強いです。
反対にモイストの方は何度重ねづけをしてもサラサラとした質感になることはなく、肌に少ししっとりとした感触を感じることができます。
そのまま夜メイクを落とすまで過ごしましたが、モイストの方もメイクがくずれることはありませんでした。
私としては遅くても夕方ころにはメイクがくずれてムラになっているところが出てくると思っていたので、これはとてもおどろきました。
メイクを落とす前にもう1度フェイスパウダーをつけた部分を触ってみましたが、ベトベトとした質感はモイストの方が強いです。
そのためこれからむかえる真夏の暑さの中では、夕方までベースメイクをキレイに保つことはむずかしいのではないかと思っています。
これについてはまた実験してみたいと思います。
あとマットのパウダーと大きくちがう点として、肌にツヤを出すハイライトを使ってもメイクがよれない点がとても良かったです。
マットのフェイスパウダーは油分を吸収してしまうので、その上から油分が多いスティックタイプのハイライトをのせるとその部分だけメイクがよれてとても汚くなってしまいます。
ですがモイストの場合もともと少ししっとりとした質感に仕上がるため、上からハイライトをのせてもベースメイクがよれて汚くなることはありませんでした。
場合によってはフェイスパウダーを顔全体に付けることもありますが、そのようなときにマットのフェイスパウダーだと仕上がりが汚くなってしまうのでハイライトはパウダータイプのものしか使うことはでませんが、モイストであれば油分の多いハイライトも使うことができるのでいろいろなメイクで使うことができそうです。
まとめ
今回あたらしく販売されたチャコットのフェイスパウダー。
今までのマットタイプだけでなく、あらたにツヤをあたえるグロウとしっとりした肌に仕上げるモイストが販売されています。
私は今までマットタイプのフェイスパウダーを愛用していましたが、今回モイストタイプを使ってみて、
ということを実感しました。
長年ヘアメイクをしていますが、時代の流れとともにメイクが変わるのに合わせて化粧品も進化していきます。
その中でフェイスパウダーは、大きな変化を見ることがありませんでした。
ですが今回フェイスパウダーも時代に合わせて進化していることを知ることができ、良い知識を手に入れることができました。
メイクの仕上がりを大きく左右するのは技術はもちろんですが、使う化粧品もとても大切です。
マットとモイスト、質感のちがう2つのフェイスパウダーを仕入れたことでメイクの仕上がりや表現の幅を広げることができるようになってとてもうれしいです。
これからの季節はとくにフェイスパウダーが活躍してくれるので、使い分けをしてより美しいメイクアップをご提供していきたいです。
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